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【書評】実験心理学が見つけた超効率的勉強法

実験心理学が見つけた超効率的勉強法

印象に残ったこと

  • 再学習よりも再テストに時間を使った方が、同じ時間を勉強するのであれば得点はずっと高くなる。これは教科書や参考書を読むだけでは殆ど記憶に残らないことを意味する。

  • 覚えることと思い出すことは違うこと。

  • 復習のための小テストを行う場合、間隔をあける。

  • 小テストでは心の中で答えを思い出すだけでも効果がある。

  • 数学の試験で良い点数が取れる人はパターンの記憶が得意だから。数学の得意な人は数学における知覚学習が進んでいる。知覚学習とはダイヤモンドの品質を鑑定するとかX線画像から体の問題点を見つけ出すといった技術を習得するための視覚的な学習方法。つまり正解に関連したパターンの情報だけを、たくさんの候補の中から素早く取り出す能力を高める学習方法。数学、チェス、画像診断、宝石鑑定の能力は関係している。

  • 自分で知覚学習するには問題がテーマごとに分類されていない問題集を見てどういう方法で解けるか素早く当てる。最後の答えまで出す必要はなく、すぐに解答をチェックする。こういった学習法は電車の中などのスキマ時間でできる。

  • 2ヶ月後(60日後)に試験がある場合、ある日に学んだ内容の復習は1週間から10日後に行う。その後は10日程度の間隔を空けながら定期的に復習を行う。復習はテスト形式で問題を解く。(1:5の法則;「最初の学習から最初の復習まで」の間隔と「最初の復習からテストまで」の間隔の割合が1:5)

  • 緊張や不安を感じた時は紙に書き出すと不安や緊張が弱まってワーキングメモリーをしっかり働かせることができる。不安や緊張を感じている時にそれから目を背けたり無理に忘れようとしないほうがいい。

雑感

つい先日、登録販売者試験に合格した

ひたすら問題を解いて間違えたほうが知識が定着した。

参考書を読んで漢方薬の名前を覚えようと思っても覚えれなかった。

問題を解くという勉強が効率的だとこの本を読んで再確認した。

これらの本もアウトプット重視を唱えている。

復習の間隔はすぐではなくもっとスパンを空けたほうがいいようだ。

数学に関してはまさにこの本が紹介してたとおりだ。頭の中で筋道が立てることができれば、いちいち書く必要はないと。

高校の先輩で東京医科歯科大学に行った人がいるが、その人に数学の問題を聞いた時に、速攻でこれは記号を仮に置くみたいな感じで答えてたな~。まさにパターン記憶ができてたんだろうな。

一方、司法試験の場合は分野別の問題集のほうがいいらしいが。

これから勉強する時は漫然と参考書を読むというのはやめようと思う。