印象に残ったこと
予備試験の場合、短答式試験突破の目安は6割。一般教養科目で0点でも法律科目で8割弱の得点をすれば合格できる。一般教養科目は何も対策しないのがベスト。
論文試験。司法試験や予備試験では事例が与えられ、そこに含まれた事件の解決に関する事項が問われる。答案の作成では結論に至る筋道を破綻なく論じること、その次に妥当な結論を導くことで評価が決まる。
旧司法試験の過去問の検討は予備試験合格に大変有益。試験対策に直結するのは民法。
短答試験は配点が論文試験の8分の1しかない。結局、論文試験の突破こそが予備試験でも司法試験でも重要。にもかかわらずこれを避けていて合格できるわけがない。
予備試験、司法試験に合格しやすい人として、現代国語が得意な人それも国立大学の記述式問題が得意な人があげられる。
本を読む勉強は知識を身につける手段として中心に据えるのはあまり効率が良くない。本を利用する場合、辞書として使用するかさらに知識を増やすために使うのどちらかがよい。
基本書を通読するのはある程度勉強が進んだ後。「新・論文の森」のような論点を網羅したタイプの問題集につき、ほぼ正解に近い答案を作成できるようになった後。
判例そのものは試験合格のために大変重要。短答試験は条文または判例に適合しているかどうかで判別できるものがほとんどなのでこれをおろそかにして短答試験合格はありえない。しかし、試験合格のためなら判例百選などの判例集を利用することは効率的な勉強ではなく、読む必要はない。判例学習は予備校の答練、過去問潰しの中で行えば十分。
必ず力がつく勉強法は出題される範囲の内容についてできないことをだけをできるようにする勉強。
論文式試験の勉強はできるだけ早く始めるべき。
学習を後回しにした方がいいのは商法や行政法。商法は民法と民事訴訟法の学習を終えた後の方が理解がしやすくなるし、行政法は憲法や民法を学んだ後の方が勉強しやすい。民法→刑法→民事訴訟法→憲法→刑事訴訟法→実務基礎科目・商法・行政法の順が効果的。
雑感
やはり過去問は大切か。基本書も判例集もまずは買う必要はないな。
本を読むインプットより問題を解くアウトプットの方が確かに知識が定着しやすい。