誰にも聞けない太極拳の「なぜ?」
印象に残ったこと
太極拳がゆっくり動くのは使う筋肉が違うから。相性筋(トレーニングして肥大する筋肉)ではなく緊張筋(抗重力筋)*1を重視してトレーニングするため。
緊張筋は鍛えても肥大しない。しかし、使わないでいると筋線維が減数していく。緊張筋は細かい精妙な動作をコントロールする筋肉。 相性筋は大脳の命令で動く筋肉。緊張筋は無意識のうちに働く筋肉。無意識の働きは脊髄の中にある運動神経が自動的に行なっている。火事場の馬鹿力は緊張筋。 緊張筋を鍛えるにはゆっくり動く。速く動くと支える筋肉の力は速く動く筋肉の影に隠れて意識できない。しかし、ゆっくり動くことによって意識できるようになる。
動作をゆっくり動かす練習を一定時間行うと相性筋と大脳の働きはスローダウンしていき、緊張筋と脊髄の運動神経の働きが優位になってくる。
太極拳はゆっくり練習しながら曲芸師のように微調整できる繊細な感性やいざとなったら頼りになる火事場の馬鹿力的なパワーを養っている。 太極拳は指一本動かす時でも全身が関係するような動作をするように求めている。そうすることで全身を協調させた効率のよい力を生み出すことができる。
ゆっくりやることでバランスを保つ作用が働く。太極拳はバランス感覚を養うためのものでもある。
膝は曲げるのではなくたわめる。
人間が直立のままでも動物のような自然体を得る方法が站とう功(無極とう)。重心がかかと寄りになっている。
腹式呼吸→息を吐く時にお腹を強く凹ませ、息を吸う時にお腹が膨らむように呼吸。逆腹式呼吸→息を吐くときにお腹が大きくなり、息を吸う時にお腹が凹む。逆腹式呼吸は肺をさらに大きく動かすことができる。
雑感
ジムのスタジオプログラムで太極拳に参加するようになりました。
太極拳がなぜゆっくりな動きなのかわかったので今後やりがいがでてきました!