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【書評】身体はトラウマを記憶する

身体はトラウマを記憶する

身体はトラウマを記録する――脳・心・体のつながりと回復のための手法
べッセル・ヴァン・デア・コーク
紀伊國屋書店
売り上げランキング: 9,149

過去の嫌な記憶がなくなれば対人恐怖が和らぐと考えてカウンセリングを始めましたが、EMDRやらSomatic Experiencingなどまるで効果がありません

何かの手がかりになればいいと読み始めました。

カウンセラーもこの本を紹介してきましたが、すでに自分は目をつけていた。

印象に残ったこと

  1. 子猫、子犬、マウスは絶えず遊び、疲れると身を寄せ合い一塊になる。対照的にヘビやトカゲは隅にじっと身を横たえ、環境に反応しない。爬虫類脳が引き起こす金縛り状態は慢性的なトラウマを抱えた人の多くによく見られる。

  2. 戦ったり逃げたりしても脅威が消えない時に人間は緊急系である爬虫類脳を使う。背側迷走神経複合体が主導権を握ると、人間は呼吸が浅くなったり、ゾンビのようになって外部環境との接触が途絶える。

  3. 脳と多くの内臓をつないでいる迷走神経繊維の8割ほどは求心性で体から脳へ走っている。これは呼吸や歌、動きによって覚醒系を直接訓練できることを意味する。不快な記憶やぞっとするような記憶を呼び起こしている最中にも穏やかに呼吸し続けることを学び、体を比較的リラックスした状態に保つことが回復のために欠かせない。最後まで息を吐ききり、少し間をおいて再び吸うと特に効果がある。

  4. 身体感覚は一時的なものと考え、姿勢や呼吸や思考の変化に気づく。身体感覚に注意を払ったらそれを言葉で説明する。「不安に感じるときは胸が潰れるような感覚がある」
    さらに次に特定の思考は身体にどのような感覚を生むだろうかと観察する。身体が特定の情動や記憶をどのように生み出すのかが自覚できると、かつて生きるために遮断していた感覚や衝動を開放する可能性が開かれる。
    このようにマインドフルネスを実践すると交感神経系が落ち着いて、闘争・逃走反応を起こしにくくなる。マインドフルネスは扁桃体の活性化を抑える。

  5. 認知行動療法は不合理な恐れに対しては有効だが、トラウマを負った人にはあまり成果を上げていない。

  6. 脳はインプットを受けてから数ミリ秒後にその入力情報の意味をまとめ始める。正常な脳ではすべての部位が協働して同期したパターンを示すが、PTSD患者の脳波はあまり協調しない。PTSDの人は関係のない情報をふるいにかけて取り除くのが苦手で目の前の刺激を処理することができない。

  7. 脳波。デルタ波は周波数が低く、最も遅い脳波で睡眠中に見られる。抑うつADHD、発作はシータ波。それらを緩和するには脳波をアルファ波をこえた範囲(ベータ波など)になるように脳を訓練する。人が目覚めている時に徐波(遅い脳波)の活動があまりに多いと思考が錯乱し、判断力が低下し、衝動の制御が不十分になる。ADHDと子供の8割とPTSDと診断された人の多くの前頭葉で徐波が過剰に見られる。

雑感

1、2.統合失調症の人は脳波が爬虫類と同じと言われる。

自分はまさに怒りたいけど発散できないし、逃げることもできないためフリーズしている。したがってこの本に書かれている症状のように呼吸が浅くなってゾンビのようになって無気力になっている。

4.マインドフルネスやメタ認知ではこのような方法がよく言われるが、それをしてどういう効果があるのかわからない。俺は2016年から瞑想をしているが、症状に変化はない。

6、7.ニューロフィードバックという治療が紹介されていた。自分が無関係のものを結びつけて妄想するのは脳波がおかしいからかもしれない。 自分は間違いなく脳にエラーがあるので一度脳波を測定してみるのもありかもしれない。 カウンセラー曰く、臨床的には証明されていないらしいので眉唾ものであることは間違いないが。

脳にエラーがあるのに昨日のカウンセリングみたいに子供の頃の思い出を見つめ直してどうなるの?とまたスピリチュアル的なカウンセリングに不信感が生まれてきた。