「脳と瞑想」という本を読みました。
印象に残ったこと
最近の脳科学の研究の中で注目すべきは休んでいるときに働いている脳のネットワーク。それは脳の正中(右脳と左脳の中央)にあり、帯状回を中心としたネットワーク。このネットワークの異常がアルツハイマーや様々な精神疾患につながっていることがわかっている。
記憶力が落ちたり、認知症の初期と思われる多くの症例でも帯状回を中心に血流が落ちており、帯状回が人間の脳をまとめる司令塔として極めて大事な部位であると臨床経験から感じる。
帯状回の自我を作る脳のネットワークに腫瘍などの問題がなければ、アルツハイマーにならずしっかり生きていられるのかというと、そうではない。
成長して環境が変化するとともに脳の使い方が変わっていかなければ、幸せに生きていくことができない。
ある時点までは脳の使い方が上手くいっていても、状況が変化すればそのやり方が通用しなくなる。
それは強いストレスを感じさせる原因になるが、その時、人間の脳はそれまでの脳の使い方のパターンを一旦壊し、再び新しい状況に合わせて統合する。
それを何歳になっても根気よく繰り返せば脳は成長するし、逆に、それができなくなり、状況の変化に脳が適応できないと認知症などの精神疾患が発症するのではないかと思われる。アホエンというにんにくにも入っている成分に由来する化合物を取り続ける(1年)と記憶力が改善するという実験結果がある。
放射線のホルミシス。適度なストレスはむしろ細胞や生物自身を活性化させる。ホルミシスの定義とは、一つの軽いストレスによって眠っていたDNAが刺激を受けて蘇って、よりレベルアップするというもの。
帯状回は常に自分をモニターする、受動的なところ。
帯状回の前の方はむしろ能動的で、扁桃体という不安の中枢をコントロールしている。帯状回の前の方は、手術時にちょっと押しただけで不安になったり、パニックになったりする。アルツハイマーは後部帯状回から機能が落ちる。脳の中で一番線維が集まるのは後部帯状回の上にあるプレクネウス(楔前部)で、アルツハイマーで機能が落ち萎縮する。
前部帯状回のひとつの大きな役割は扁桃体とのせめぎ合い。右の扁桃体が刺激されたらパニックになり、左が刺激されたら攻撃する。それをコントロールして、人間的な脳を使うというのが一つの大きな役割。
犬や猫は瞑想をしない。人間に動物的な脳しかなければ、瞑想をする必要がない。手動瞑想だって三次元(脳の領域)を明らかに刺激する。その備えが弱いから発達障害が起こっている。
瞑想をやることで前頭葉、頭頂葉系の上縦束という上の線維が発達してくる。それが弱るとADHDとかアスペルガーって話になってくる。
雑感
脳神経外科医の篠浦さんとブッダの専門家のプラユキさんの対談。
ぶっちゃけ、宗教の話とか抽象的な話が多いので個人的に難しかった・・・。
冒頭に手動瞑想や歩行瞑想の説明がありましたが、こういうのは実際にやらないと身につかないので本で学ぶのは割愛しました。
この本の読者はこの検査を受けれます。
にんにくが脳の血流を良くするというのはこの篠浦さんの本で知りましたが、ニンニクは全く摂取してませんね。サプリで取ろうかな。でも、サプリだとアホエンという成分はなくなってるだろうな。
プレクネウス(楔前部)はこの記事で紹介しましたね。
統合失調症の人は爬虫類と同じ脳波をしているという情報を目にしたことがあるが、種々の精神病はやはり動物脳の暴走なんだろうな。
瞑想は重要なんでこれからも効果が実感できなくても続けよう。
あと東京マインドフルネスセンターというところにも行ってみようと思う。実践しないとダメだ。
ストレスが力になるとこの本に書かれてたな。
俺はかなり微妙な本だと思ったんだが(美人で有名大教授だからもてはやされてるだけじゃね?と俺は穿ってたw)、メンタリストDaiGoがこの本を大絶賛してた。
追記 東京マインドフルネスセンターに行ってきました
追記2
瞑想に効果を感じられません。
このサウナ本では瞑想は訓練が必要と書かれていました。
鍼治療と同じで再現性が低いと思いました。