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印象に残ったこと
ポイントは割引して貰える権利でその店だけで使えるお金。ポイントは客が店に現金を預け、その証拠として受け取る債券。ポイントを貯める=現金を払ってその店でしか使えないポイントを購入すること。
最も賢いポイントの利用法は買い物の度に可能な限りポイントを使うこと。
企業がポイントを会計処理する時には貸方の引当金として処理する。つまり顧客からの利息のない借金扱い。
お金の正しい使い方は時間が経つほどお金が増えそうな場所に置くこと。増えなかったり、減ったりするような場所には置かないこと。
テレビ通販会社の金利は当社が負担と言っているが、金利負担分を商品価格にちゃんと上乗せしている。したがって金利は当社が負担と銘打たれているのであれば必ずローンで買うこと。ローンで買おうが現金一括で買おうが商品価格が変わらないということは現金一括払いで買った人はローン分の金利を事前に払ってしまった事と同じになるから。
テレビ通販の最大のコストはスポンサー料で商品価格に上乗せされているので実店舗と比較してどちらが安いか考えるべき。
テレビ通販のビジネスモデルの場合、広告宣伝費(スポンサー料)は売上に対して固定費なので大量に売れる商品を扱えば1個あたりのコストが下がるので利益率が高まる。そういう場合には店舗売りよりテレビ通販の方が安くなる。
多くの店では現金客とカード客に対して値段に差をつけていない。こういう店ではすべての商品価格にクレジットカードの手数料分を上乗せしているので現金客は知らないうちにカード手数料の一部を払わされている。ガソリンスタンドでは現金払いの方が安い場合がある。
クレジットカードのプラチナ以上のプレミアムカードを利用するのはおばかさん。ゴールドカードで十分。
預金はあなたが銀行にお金を貸している行為。銀行が債務者。しかし、お金を借りている銀行が金利を決めている。
銀行が低金利で資金を集められるのは経済的信用があるから。リターンは少ないけど、潰れる心配がなかったら安心して預けられる。逆に言うとリスクが高くなったらより多くのリターンを貸し手側は求めて然るべき。銀行預金のリスクは高まっているので預金金利を高くするのが筋。
「今日100万円受け取るか、1年後に120万円受け取るか」=「100万円を年率20%で貸し付けるか、貸さないで手元に置いておくか」 あなたが100万円を貸し付ける場合のリスクより低リスクで年率20%以上の運用方法があるならば100万円を受け取って運用した方が合理的。
1年後の120万円を年率20%で現在価値に割り引くと100万円。この20%を割引率という。割引率は投資対象に対するリスク認識で変化する。
将来のお金を現在の価値に置き換える方法をディスカウントキャッシュフロー法(DCF法)という。お金の価値はお金と時間とリスクを念頭に置いて考える。
日本は貨幣増刷によってしか国債費、国家予算を賄えなくなる。紙幣を増刷したらインフレになり貨幣価値が下がるので金利が上がる。*1 変動金利で長期の借金をした人は大きな損をし、変動金利でお金を貸した側は受け取る金利が上昇するので得をする。→超低金利時代はお金を貸すなら変動金利、お金を借りるならば固定金利がお得。
人口は減っていて、マンションも家も余っている。住宅の価値はどんどん下がる可能性があるので家を買う意義があるか?
住宅ローンは契約時から3年は固定でその後、変動金利とするものもある。2000万円のローンがある場合、金利1%ならば年間の金利支払いは20万円だが、金利が5%になったら支払いは100万円になる。金利分に加えて元本の返済もしないといけない。
住宅ローンはLBO(レバレッジド・バイアウト)。LBOは資金の少ない会社が別の大きな会社を買収する時に使う手法。買収前には自分の資産ではない被買収企業を借金の担保に入れて外部から資金調達する。住宅ローンも300万円の頭金(自己資本)を用意して3000万円の住宅を購入する。
ただ値段が高いクルマを買うのはキャッシュを産まないのでナンセンス。
所有か賃貸かでスーパーは明暗を分けた。イトーヨーカドーは本社でさえ賃貸ビルだったが、ダイエーは店舗とその土地を自社所有にしてきた。
43個の数字から6つ選ぶロト6は「1,2,3,4,5,6」という数字が並び得る確率ほど低いので考えるだけムダ。したがって適当に数字を並べるのが正しい。
宝くじの購入枚数が増えるほど当選確率は上がるが、購入代金が増え、最後は52%の損失(購入代金に対して48%の当選額)*2に落ち着く。買う枚数が多くなればなるほど、理論上の期待値と実際の当選額が等しくなっていく。つまり宝くじは理論的には買えば買うほど損が確定する。たくさん買い込む人ほどカモになる。
1年後に100万円を得られる権利を現在80万円で手に入れることができる金融商品の1年間の予定利回りは100万÷80万円ー1=0.25=25%
金融雑誌や新聞広告で大々的に出ている金融商品はすでに売り手である金融のプロたちがさんざんおいしいところを食い尽くした残りカス。
少額で投資できるし、分散投資の効果を信じて投資信託を買う人→おばかさん。
投資信託の実績を知っているから絶対に買わないで自分で直接良い企業を見つけて集中投資する人→おりこうさん。統計上、日経平均などのインデックス以上の利回り実績を長期で維持している投資信託はほとんどない。投資信託会社は利益が出たときの成功報酬とは別に利益が出ようが、損失が出ようが運用資産に対して数%の手数料が儲けになる。それでも投資信託をしたい人はETF(株価指数連動型投資信託受託証券)などの指数に投資することをオススメする。
経済価値を生み出すことは調達した資金の資本コストを上回る投下資本利益率を得て初めて実現できる。増収増益の決算をしてもそれを支える資本コストがそれ以上の額であれば株価は原則上昇しない。
デイトレは専業にしてはいけない。専業はギャンブルと変わらない。デイトレーダーの資金は証券会社の口座に眠っているので社会に対して大した価値提供をしていない。そんなことをする時間があるならば、社会に対する価値提供を行う労働をするべき。
株価チャートの本を読んだくらいで株で儲けられるわけがない。株価チャートという価格変動だけに注目するのではなく企業そのものの価値をどうやれば測れるのかその算定法を身につけることが株式投資で成功する第一歩。投資対象の価値が算定できないのに安易にお金を投じるのはギャンブルと変わらない。
会社とは価値を生んで利害関係者に分配するための仕組みであってモノではない。モノではないので会社はだれのものかという設問は意味がない。フリーキャッシュフローは投資家のもの。
株価を担保するのは企業の株主価値=時価総額。配当は企業の株主価値の一部を取り崩すことによって行われる。株主価値はその企業が将来生み出すであろう現金収支によって担保されている。配当を受け取る間だけ株主になりたい、配当=株価上昇と思い込んでいるなんちゃって投資家が多数いるので一時的には配当で株価は上がる傾向にある。しかし、株主価値に見合った株価水準に戻る。
成長段階にある企業は配当より企業内部への再投資によって株主価値の増大を目指す経営が正解。成長期に配当するのはおばかさん。企業の成熟期や衰退期に余剰資金を配当しない経営者もおばかさん。
まっとうな経営者は企業が高利回りの新規投資対象を見つけることができる場合には企業内部の現金を企業内部で再投資し、将来の業績を上昇させ、株価上昇を目指し、それが見当たらない場合には配当や自社株買いで株主に還元する。
将来のためにたくさんの財産を持つよりいつでも稼げる知識と経験=能力を持つ方が理にかなっている。短期の投資情報を買うより企業のビジネスモデルの分析能力と価値算定能力を持つ方が正しい投資ができる。
企業価値=株主価値+債権者価値=事業価値(将来生み出すであろう現金収支)+非事業用価値(余っている現金+不動産)=当該企業が将来生み出すであろう現金収支を当該企業に対する投資家のリスク認識=期待収益率で現在価値に割り引いた総和。企業価値は前期や今期のように単独期の業績から測るのではなく長期的な成長に目を向けるべき。
PER、PBR、ROA、ROEなどの指標と株価に相関関係はほとんどない。これらの指標は単独期の指標でしかない。また有利子負債による資本レバレッジが見えない。有利子負債による資本レバレッジをきかせたほうが資本レバレッジをきかせていないよりPERが低くなることがある。
増収増益だからといって本当に稼いでいるかはわからない。なぜならば、損益計算上の利益とは実際に現金を稼いだ結果を示していないから。
何期にも渡って増収増益なのに営業上のキャッシュフローがマイナスばかりのような企業には注意。そのような企業を見つけたら貸借対照表を見ればその理由がわかる。総資産に占める売掛金の割合がどんどん増えている企業は要注意。
マネーの仕組みはそれに最初に気づいた人達が一見わかりにくい言葉や数式を使うことによって、一般人の目をくらまそうとしている。
雑感
2.自分はポイントをその場で使いますね。
俺の感覚は間違っていなかった!
ポイントに関してはスッキリ!コメンテーターの坂口孝則さんも同じことを本で述べていました。
嬉々としてポイントを貯めることに血眼になっている奴は情弱です。
8.今や現金客とクレカ客の売価は同じだからクレカで決済した方が理論的にはお得なんだろうね。
ただ、クレジットカードは自分がお金を持っている錯覚に陥るので絶対に現金払いの時より浪費すると思う。
22.自分はロト6をやっているが、世間で言われている当選しやすい傾向に合わせて買っていた。
確率的にはそれも意味ないんだろうな。
期待値がマイナスなのでやっても損をするだけですが、投資の本でスプーン一杯分のリスクを負う必要があると知ったので一回200円までとしてロト6を買ってます。
25.意識高い系が投資信託をして複利の効果をよくドヤっていますが、長期でそんなに利回りが出るわけないといぶかしがっていました。
過去に自分も投資信託をやっていましたが、こんなことをしているなら別のことにお金を使ったほうがいいと思ってやめましたね。
また、投資をするならば自分も銘柄を買いますね。
余剰資金が溜まったら株式投資をするつもりです。
29.B.N.Fこと小手川さんはテクニカル分析であんなに財をなしている。個人的にファンダメンタル分析よりテクニカル分析だと思っている。
企業の財務状況などをみてもどうかな~?と個人的には思う。
37.株の雑誌を見ると儲けているという投資家がPERとかPBRを基準に銘柄を選んでいる。
この指標は絶対にあてにならんだろうね。
38.この話はスッキリ!コメンテーター坂口孝則さんも本で指摘していた。
京セラ会長の稲盛和夫さんも実際にある現金と決算上の儲けは一致しないと指摘している。
元mixi社長の朝倉祐介さんも本でPL脳から脱却しろみたいなことを書いている。今度読んでみよう。
それにしてもこういうのは実際に会社を経営しないとわからないことだよね。
俺は知識は十分なんで経験をそろそろしていかないと駄目だな。