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【書評】なんで、その価格で売れちゃうの?

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印象に残ったこと

  1. 利益=(販売量×価格)-コスト。多くの企業は販売量を増やしたり、コストカットに走るが、儲かるかどうかは価格戦略次第。

  2. 安く売って儲けるためにはやらないことを決めること。byマイケル・ポーター

  3. たくさん作るとコストが下がるのは規模の経済と経験曲線が働くから。

  4. 「わが社より5%安く売るところが出てきても何の心配もいらない。私が気にしているのは、わが社よりも優れた経験を提供する企業が現れることである」byジェフ・ベゾス

  5. 商品1個、ユーザーを1人増やすのに必要なコストを限界費用という。ネットサービスはユーザーを1人増やしてもコストはほとんど変わらないので限界費用はほぼゼロ。無料ユーザーを増やしてもそのコストは数%の有料ユーザーの売上で支えられる。

  6. 同じものでも見せ方を変えることで人の判断や選択が変わる現象を行動経済学フレーミング効果と呼ぶ。

  7. 松竹梅マジック(竹が一番売れる)は強力。商品点数は増やさないで絞る。

  8. ウォッカスミノフ」に対抗して「ウォルフシュミット」が出された時、スミノフの価格を上げ、ウォルフシュミットの対抗ブランドとして同じ価格で「レルスカ」を投入。さらにウォルフシュミットより安い「ポポフ」を投入した。

  9. 客は潜在客→見込み客→新規顧客→リピーター→贔屓客→ブランド信者へ進化していく。

  10. 目先の売上拡大のために値下げした結果、安さ目当てのお客さんが集まり、今まで贔屓にしてくれた客が離れてしまう値引きが多い。

雑感

市場が頭打ちな日本で利益を上げるには変動費を減らすのが一番という説もある。

フレーミング効果が紹介されているが、ダイナミックプライシングのように臨機応変に値段を変えるだけで売上はかなり上がる。

この本と同時にスッキリ!コメンテーターの坂口孝則さんの本を5冊くらい読んでいた。

難しかったけど、核心をついていると思ったのでめげずに頑張って読んだw 1ヶ月位時間がかかった!

坂口さんの本の方が実務で役立つだろう。

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