印象に残ったこと
サウナとは血管の筋トレ。
究極的に言えば、健康とは「血流がよいこと」
血管は動脈と静脈と毛細血管に大別される。
血液をコントロールしているのは自律神経。
サウナは全身の血液の流れが促進される。
自律神経失調症の自覚症状は不安感、疲労感、不眠症、食欲の減退、発熱、異常な発汗、息切れ、過呼吸、めまい、便秘、下痢、嘔吐感と多岐にわたる。抗不安薬やホルモン剤が処方されるが根本治療にはならない。
サウナ→水風呂→外気浴を繰り返して内皮細胞(血圧や血流をコントロールする)に血流を送り込めば、血中に一酸化窒素が豊富に分泌されるため、血管がしなやかに保たれて炎症を防ぐことができる。
一酸化窒素は血管を拡張させ、血管をしなやかに保ち、血管の炎症を抑える効果がある。動脈硬化とは硬く厚くなり、柔軟性を失ってしまう血管の老化現象。
動脈硬化は一旦悪化すると治らないが、初期段階である内皮細胞の機能低下は十分回復できるので血流をよくすることで内皮細胞が元気になれば動脈硬化の進行を止められる。
毛細血管は衰えて使われなくなると、その既存の血管から新しい血管ができて生まれ変わる。(血管新生)
ゴースト血管=劣化して血流を失った毛細血管。
ゴースト血管は45歳から急増する。ゴースト血管はがん細胞を増殖させる。
サウナ→水風呂→外気浴のセットはマストではない。水シャワーでもいい。
サウナは全身が均一に温まりやすいが、入浴はつかっている部分が先に温まり、つかってない部分はなかなか温まらない。この点において短時間で全身がまんべんなくジワジワと温まるサウナは入浴より優れている。
サウナで「3・6呼吸法」(息を3秒吸う、6秒吐く)。自律神経を整えるとともに、呼吸筋も鍛えられる。呼吸筋が衰えると、息切れしたり、呼吸が浅くなる。
水分補給しながらサウナに入るのが医学的に正しい。水よりも水分吸収がスピーディーなので経口補水液やスポーツドリンクが適している。(もちろん水でも良い)
サウナハットは髪へのダメージを防ぐ、頭がのぼせるのを防ぐ効果がある。
慢性腰痛の原因は負担のかかる姿勢を続けた結果、脊柱起立筋が凝り固まって周辺筋肉の血行が悪くなってしまうこと。
ぎっくり腰(急性腰痛症)の原因は凝り固まった患部の筋繊維や靭帯が断裂を引き起こす、椎間板がずれて神経が刺激を受けたり、圧迫されたりすること。
副交感神経が優位になると毛細血管が拡張。血液を皮膚に近い抹消器官に多く集め、外気によって血液を覚ますことで熱を放散して体温を下げる。
肌を若々しく美しく保つため、育毛を促すためにもサウナは効果的。
頭髪の抜け毛や薄毛の主な原因は頭皮周辺で起こる血流障害。コロナウイルスの後遺症の1つに脱毛がある。
人間の免疫細胞の70%は腸内に集まっているので免疫を高めるには腸のコンディションを整えることが必要不可欠。
雑感
この本でサウナは健康にいいとわかっていたが、改めて健康にいいと再認識したし、血管、自律神経にいいと知った。
サウナハットは髪の長い、多い女性が身につけるのはわかるが、男は不要。タオルでいいと思う。
自分は肉体労働をさせられているが、腰痛がほぼない。
その理由は体幹が強く、脊柱起立筋など筋肉がしなやかだからだろう。
整体でも筋肉の質がいいと言われる。(首と肩は凝りすぎているらしいが)
9月に入ってから週2回は行っていたスパ銭通いが週1以下になっている。
健康のため、血管のため、自律神経のため、ハゲ予防のためにサウナに週2で通おう!
サウナでは呼吸も意識したいと思います!
あわせて読みたい
↑このサウナ本を書いた医師の別の本。
↑一酸化窒素には5年以上前から注目していますが、アルギニンの効果を実感できません。