印象に残ったこと
頭のいい中小企業の社長は、会計事務所が作った財務諸表なんて見ない。別の管理表を作っている。
売上だけを伸ばしていくには、単価を上げるか、リピーターを増やすかという方法しかない。
耐用年数は税金を計算するための数字でしかない。決算書の数字で利益として出ていても、実は利益でもなんでもない。
日本のジニ係数*1は2005年に0.52を超えた。ジニ係数0.5というのは上位25%の人が全資産の75%を所有している状態。
商売の原則は安く仕入れて高く売る。
賭け事に勝つ3つのポイントは「これだけの額を得たらやめると決める」「これだけの率を得たらやめると決めておく」「時間制限する」
市場はコアなもので5000人。インターネットなどコストがかからないものであれば800~1000で十分。
クレーマーにはニュートラルに対応するのがコツ。初期対応を間違えると延々とまとわりつかれる。
過去の統計が次に反映されると多くの人が思い込んでいるが、それは明らかに誤解。
過去の出来事と独立して未来があることと過去の結果として常に未来があるわけではないことを「痛み」として知っておかなければいけない。
痛みを知らない人は1回の失敗で致命傷を負う。給料が低ければ独立しやすい。
本当に世の中を変えていくのは不言実行で黙々と道を切り開く人。世の中というのは変わるものなので変えちゃいけない。
リバタリアニズム(自由意志論)は第三者の権利を侵さない限り、資本主義下における個人の自由を尊重すべきという考え方。国の介入を最小限にする考え方。
雑感
自分も夜にやっていたバイトで売上を上げるには単価を上げるのが効率がいいと実感した。(例えば、ビール300円を10本売る努力をするよりウイスキー3600円を1本売った方が効率がいい。)
↑この本でもピーター・ドラッカーが利益はまぼろしと言っている。(キャッシュは現実とも言っている。)
日本のジニ係数は2017年は0.5594。2014年は0.5704。
How Google worksという本にも、
本当に情熱的な人間は情熱という言葉を軽々に口にしない。情熱家はそれを表に出さない
と書かれていた。
*1:所得や資産分配の不平等度を表す指標。0~1までの係数で表される。0が平等、1が一人がすべて富を独占している状態。