目次
印象に残ったこと
売上重視を改めて限界利益を重視する経営に切り替えた。
売上ありきだと利益がついてこないので、利益を狙って利益計画を立てるべき。
小さな会社の場合、見かけ(売上)だけでは儲かっているかどうかわからない。
費用は固定費と変動費がある。
コンサルや税理士は客が増えて外出が増えると、旅費交通費が増えるので変動費になることがある。
限界利益によっていくら稼げば儲かるかがわかる。月間の固定費より月間の限界利益が多ければ利益が出ている。
利益を上げるには売上を増やして利益を上げる(販売数を増やす)、今の売上のまま限界利益率を高める(値上げ)。
限界利益(売上ー変動費、販売価格ー変動費)-固定費=営業利益。
損益計算書には販売費及び一般管理費の明細がある。
限界利益率(儲けの力)=限界利益÷売上、限界利益÷販売価格
たくさん売れることで売上が上がるが、限界利益率が高まることに貢献しない商品は利益の底上げにはならない。
損益分岐点売上(固定費÷限界利益率)は利益がゼロになっている状態の売上。
固定費=「販売費及び一般管理費」ー変動費ー売上原価
限界利益率を上げていくと損益分岐点売上高は下がる。
限界利益率は高いに越したことがないが、それで販売数が減ると限界利益額が下がる。
値決めこそ経営。小売業の場合、全商品を1%値上げして、販売数が変わらなければ営業利益率が20%以上アップすることもある。
営業利益の増加率=アップした営業利益÷元の営業利益。マイナス200万円から45万円アップしたら営業利益は45÷200=0.225。22.5%アップとなる。
10%値下げしたら10%限界利益率が上がるわけではない。
値引きは大幅に販売数が伸びることが前提でないと成立しない売り方。下手すると赤字を垂れ流すことになる。値引きをしても利益を出すには限界利益率の高い商品でないと難しい。
値上げをしたらお客さんが入れ替わるまで我慢。
売上を求めて売れ筋の「売れば売るほど赤字になる商品」ばかり売っていると一向に利益が出ない。ただし、このような商品がないと魅力のない店になる。
予測資金繰り表には残高、毎月の売上入金、毎月の仕入、毎月の販管費を書く。
広告を出す費用対効果。広告費<限界利益。
広告費÷限界利益=必要な商品の販売数。
必要な商品の販売数×商品販売価格=必要な売上。
これで~万円の広告費を回収するには~万円売上が必要とわかる。(月間に欲しい利益額+月間固定費)÷平均限界利益率=利益達成に必要な売上
雑感
経済学で言う価格の弾力性を体現するようなデータをよく見る。
例えば、14,000円から12,000円に値下げしても販売量(売れ数)はあまり変わらないのに、11,000円になったら急激に売れることがある。(個人的には他店より安いからというインセンティブが働いていると思っている。)
そういう値段の落としどころをうまく決めることによって利益をうまく得られると思う。
この本でも利益を得られるかどうかは値段次第と書かれていました。
ほっともっとものり弁を50円値下げしたら売上が2倍になったそうです。
余談だが、この本は風呂に入っている時だけ読んだ。毎回5分くらいしか読まなかったが、継続してやっと読破。
これから風呂で読書を習慣にしたい。
塵も積もれば山となる。