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【書評】トップアスリートに伝授した 怪我をしない体と心の使いかた

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印象に残ったこと

  1. スポーツでは客観を主観に置き換える訓練が必要になる。主観と客観のずれを知って科学は活きる。 うまくいかないから何とかしようと意識してこだわる。こだわるから力んだり、全体のバランスが崩れたりして、結局他の欠点が生じてうまくいかない。

  2. 前腕は二本の骨があり、親指側が橈骨、小指側が尺骨。前腕の回内、回外の軸は薬指。カバンを持つ時も小指をやや外し気味にして中指を添え、人差し指に力を入れてはいけない。力を入れると上腕が内側に回って前肩になり、胸が閉じてしまう。胸が閉じると肩の筋肉が凝ってしまう。薬指を軸にすると 上腕が適度に外側に回って肩の位置がニュートラルになって背筋も伸びる。

  3. イチローはグリップエンドに右小指を引っ掛けている。これは小指を外して薬指を軸にして握っていると解釈できる。

  4. 正しい動作を知っている投手は球を握るようにして指と手を使いリリースする。二本の指で押して投げるのではない。

  5. 腕の始まりは胸鎖関節。腕を上げたり、回したりするには胸鎖関節がしなやかに動くことが重要。

  6. 上腕の内旋(肩肘が張って脇が開いている状態)は僧帽筋を緊張させやすく、肩をつり上げる。電話したり、パソコンのキーボード操作の際には一旦手のひらを上に向けて上腕を外旋させる。

  7. 胸を閉じたままの前肩姿勢でパソコンに向かうと肩がつり挙がって、肩の筋肉が張ってやがて凝っていく。前肩になったら胸を伸ばすストレッチをする。

  8. 首筋の筋肉は胸鎖乳突筋。顎、首筋、頬に力みが入ると緊張する。野球選手でガムを噛んでいる人がいるのは下顎を前にスリップさせることで胸鎖乳突筋が緊張して鎖骨の動きが制限されるを防いでいるから。下顎を滑らせ、下の前歯を上の前歯に合わせたり、上の前歯より前に出るようにすると胸鎖乳突筋がゆるみ、鎖骨がフリーになる。

  9. 股関節は外旋(膝が外を向く)が正解。ウサインボルトも地面を押す方の支持脚の股関節は外旋(膝頭と足先が外を向く)。

  10. パフォーマンスが高く怪我をしない押し方や歩き方、走り方は力感がない(少ない)動作。

  11. 腰、骨盤を回す回転軸は股関節。ゴルフのヒップストライクの感覚は腰を回す動きの軸が左右に2つあるという知識から生じる。(左腰の回転を急激に止めると右腰が前に出てくる)

  12. 尾骨(しっぽ)を真下に向ける感覚が骨盤をニュートラルに立てる感覚。しっぽを水平に向けるのが骨盤を前に傾ける感覚。

  13. 暴漢に羽交い締めにされたら足を前後か左右に一気に開く。そうすることで重心の位置を下に落とし、身体が落ちる時に腕を上に持ち上がると羽交い締めを外せる。

  14. 相手が勢いをつけて当たってきても膝の支えを外すように膝を抜くと、支点を作っていないので(体が宙に浮いているので)相手に重みを感じさせたり、置き去りにすることができる。

  15. コンタクト系のスポーツで相手と接触する時は接触する部分に意識を置かない。

  16. 膝を抜く感覚はボールが落ちた時に自分も重力で追いかけ、掴みに行くのではなくボールに手が入っていく感じで掴む。ボールの見方もボールをにらみつけるのではなく、ボールをボーッと全体的に見てボールの裏側、奥行きまで視線を通す目遣いをする。

  17. ウエイトトレーニングの本質は体の外にある力を活かす体使い(重力、地面反力を活かす)を覚えるところにある。何キロ挙げれるかに囚われている人はこの本質から遠ざかって部分的な筋力のみで持ち上げる体の使い方に染まってしまう。ベンチプレスも大胸筋に意識を置くのではなく、天井をぼーっと見るなどの観の目になることを覚えると、背中や両足から地面反力をもらって一気にバーベルが上がる。

  18. 空間認識能力を高めるにはランニングが効果的。特に起伏のある場所でのクロスカントリーは効果的。

  19. ボールをキャッチする時に水平間隔をキープすると体幹がずれても、脳が計算しやすくなりミスなく捕球できる。

  20. 遠山の目付。遠くの山を見るよう視野を保つ。一点に視野を合わせると眼球を動かすための筋肉である外眼筋も緊張させる。

  21. 平泳ぎはモーションを小さくするのが自然。

  22. 背泳ぎに大きなモーションは要らない。肘をたたんで肩甲骨を安定させて水を押す。手前に小さく入れ、顎をあげ、進行方向を見るような感じで頭の位置を持っていく。クロールの時は逆に顎を引いて遠くの入水を抑える。

雑感

2.荷物は自然に薬指を軸にしている気がするが、これから薬指を意識しよう。

3.薬指を軸にしてバットは握っているが、今度バッティングセンターに行った時に小指をグリップエンドに引っ掛けよう。

6.パソコンでネットサーフィンをする時に上腕の外旋を意識しよう。

8.緊張を取り除くためにガムを噛んだ方がいいかもしれない。異常食欲も緊張を取るための反応かもしれないし。

17.俺は筋肉マンを下に見ている。まさにこういうことだから。

18.やはり外を走ったりするのは視線の移動と自分の重心移動が起こるので脳に良い。

20.ネットサーフィンをしまくりの自分は一点集中で眼球の筋肉が緊張しすぎているから目がおかしいのかも。

21,22.平泳ぎ、背泳ぎともにモーションを小さくしたほうがいいのか。あと背泳ぎは顎を上げた方がいいのか。

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