【書評】会社四季報の達人が教える10倍株・100倍株の探し方
印象に残ったこと
テンバガー(ten-bagger:1打席で10個もベースを踏むようなホームランを意味する)はウォール街の業界用語で株価が10倍になる銘柄を指す。
時価総額=株価×発行済株式数=会社の市場評価=その額で会社をまるごと買える
増収率が20%以上のものは急成長。増収率20%以上は売上高が4年で2倍。
営業利益率10%以上は稼ぐ力が高い。
株価が右肩上がりの企業には創業者もしくは創業家出身の経営者(創業者の資産管理会社も含む)が筆頭株主という共通点がある。売ることを前提としている投資ファンドが筆頭株主の場合は避けた方がいい。
株式分割は、最低投資金額が下がることによってその銘柄に手を出せなかった投資家からの資金が流入しやすくなるので株価上昇につながりやすい。
四季報の資本移動欄に「分1→2」と記載されていたら1株が2株に分割されて発行済株式数が2倍、理論株価は2分の1になる。2018年2集春号によると、TOKYO BASEの前期の増収率は44.3%、今期は53.7%で売上高は2年で2倍。営業利益率は13.8%。
PERが低い株がいいというのは迷信。株価が上がるきっかけをカタリストと呼ぶが、割安でもカタリストがなければ株価は上昇しない。
経営者は常に資金をどこに置くべきか悩んでいるので、自社株買いをするということは安全で確実な資金の置き場と判断したということであるから自社の業績に自信があるはず。
業績を下方修正して自社株買いをするところもあるが、中長期の展望には自身がある証拠。自己資本比率は50%±20%が妥当。
営業キャッシュフローと投資キャッシュフローを合わせたものをフリーキャッシュフローという。これがプラスということは本業による現金収入から投資にお金を回しても余るということで自由に使える現金が残っていることになる。
割安株を探す時は自己資本比率70%以上、PBRが0.7倍以下を見る。PBRが0.7倍ということはその会社の純資産から30%もディスカウントされているので上昇余地がある。
四季報は月足チャートで各月はじめの取引でついた値段「寄付き」と月の最終日の最後の最後でついた値段「大引け」、それと月内の高値・安値の株価を使っている。
移動平均線は過去の平均で遅行指標なので、トレンドを確認するチャート。
12ヶ月移動平均線が24ヶ月移動平均線を下から上に突き抜ける底値圏でのクロスはゴールデンクロスで買い、12ヶ月移動平均線が24ヶ月移動平均線を上から下に突き抜ける高値圏でのクロスはデッドクロスと呼ばれ、売り。
雑感
借金を返して、資金を貯めたら株式投資をしようと思っている。
この本の結論を簡単にまとめると、
10倍株を探すポイントは、
成長性が高い=増収率が高い ※3期前から今期の増収率平均もしくは来期増収率20%以上
売上高営業利益率 10%以上
オーナー企業であること
上場5年以内
この本では10倍株の例としてTOKYO BASEが推されていた。
TOKYO BASEの谷正人CEOは浜松出身で富塚中学、浜松日体高校出身ですね。
俺は別の中学、高校ですが、彼をその時代に見たことがありますね。
廃墟と化した松菱の創業一家だったとは。。。