ふるさと納税や高脂質ダイエットで話題の金森重樹さんの本を読みました。
彼は先物取引でかなりの借金を背負ったようです。
東大時代には雀荘やパチンコ店に入り浸っていたそうで、通っていた雀荘にホリエモンも出入りしていたみたいですね。(この本にホリエモンの記述はありません)
今でしょ!の林修先生も麻雀好きで投資で借金を背負いましたよね。
谷が深い経験をしないと高い山には登れないのかもしれませんね。
印象に残ったこと
大卒の生涯賃金は2億3千万円くらい。中卒でも従業員1000人以上の会社の人の方が、大卒で従業員999人以下の会社の人の生涯賃金よりも高い。学歴と年収よりも企業規模と年収の方が強い相関関係がある。
年末調整制度は世界で日本くらい。
東大生の親の平均年収は平均的な大学生の親より収入が高い。試験は平等なのだから誰でも努力すればというのは幻想で、教育費に投入できる資力があるかでスタート時点で差がついている。
メディアの二次情報ばかりが話の主体になる=自分から事を起こしたことがない、行動力がない。
ほんの小さな受験勉強での競争に勝ったという実績が世の中の大半の価値基準を左右すると東大生は思っている。
「問題はそれを生み出した意識と同じ意識では決して解決できない」byアインシュタイン
金持ちになるためには会計を知っていたほうがいい。会計は業種別にあってホテルにはホテル会計がある。金森さんは仕事終わりにマックで閉店まで勉強して簿記1級まで取得。
数字を毛嫌いしていたのでは、いつまでも1人前の経営者になることはできない。会計がわかっていない経営者は経営状態がいい時はどんどん会社を大きくしていくが、逆風に遭った時には間違った対処の仕方で事態を悪化させて急速に倒れるケースが多い。
中小企業では会計部門の責任を税理士が果たしているケースが多いが、税理士のミスリードで潰れかかった会社を見てきた。
税理士が会社をダメにしたケースは経費削減に走り、広告宣伝費を減らしたり、人件費を減らしたりする時。
広告宣伝費を減らすと売上が減り、人件費を減らすと残って欲しい人材が流出し、使えない人材が会社に残る。
リストラが取引業者に伝わると、取引条件の悪化につながることもある。
経営が苦しくなった時の打開策は売上を上げること。税理士は売上を上げる方法を知らないので経費削減に走る。
税理士は経営者より経営を知らないことをよく認識した方が良い。総務、人事、労務というセクションはコストセンターなので会社の数字に敏感ではないので、会社の経営状態に関わらず淡々と物事を進める傾向がある。
自分の運命のハンドルから手を放して他人に委ねた人間はその他人に人生を無茶苦茶にされても文句は言えない。
ポイント・オブ・ノーリターン=一歩足を踏み入れれば同じところには戻ってこれない地点=借り入れによる取引。
不動産は売りからは入れない。マンションを建てる場合、土地を仕入れてから建物が完成して引き渡しまでに2年くらいかかる。地価が上昇している局面で、マンションを販売したい場合、地価の値上がり分の利益が乗ってくる。事業のスタートは土地代金の手付10%分さえあれば、あとは銀行の借り入れでどんどん開発できる。地価上昇の局面では少ない資金でビジネスが可能。一方で、建物の中間金、完成時の建設会社への支払い、銀行への返済があるので巨額の売上があっても資金繰りが大変なのがデベロッパーという事業の宿命。
地価下落の局面では、販売価格に転嫁してしまうと相場より高いマンションになってしまうので誰も買わない。そうなると下落分の損失をカバーできなくなり、値下げも容易にできなくなり、販売の鈍化で銀行への返済も厳しくなり、一気に資金ショートする。
デベロッパーはいくら最高益を出していても、資金が回らなければ即死。普通の会社でいうと安く仕入れた商品だけガンガン販売して、高く仕入れた在庫が年商に匹敵するくらい残ってしまったというような状態。
鉄道系デベロッパーは自分の土地の時価を上げることができるので倒産しない。路線の延長がスキー場やゴルフ場につながる時に、タダ同然で手に入れた原野をリゾート会員権などとして売却できる。また、鉄道に合わせてホテル開発をする。ホテル事業を活用した旅行代理店事業も可能になる。
財閥系デベロッパーは銀行とパイプがあるので、新興系デベロッパーの危機に不動産を総取りできる。
名簿屋には訪問販売で騙された人リスト、ネズミ講に入っている人リスト、美容整形の資料請求をした人リストなどがあった。商売は名簿に始まり、名簿に終わる。いつでも商品を買ってくれるお客さんを大量に抱えていることが商売の要。
中小企業診断士の勉強は経営上のスキルのベースを作るのに役立った。診断士は何がわからないかわかるためのものであって、それだけで食っていけるわけではない。その延長で販売士1級も取得した。
マーケティングは水泳と同じでどんなにたくさんの書籍を読んで学んでも、実際にやっていかないと上達しない。
手取り給料の4分の3、又は21万円、この内少ない額が差押え禁止。債務者以外の第三者への取り立ては違法。
自己破産は裁判所から免責の許可をもらって初めて借金が消える。免責不可事由に該当すると、借金はチャラにできない。
絶対に助かりそうもない落とし穴に落ちたら積極的に諦めること。
あきらめないと抜け出せる可能性があったにもかかわらずその可能性をゼロにしてしまう。絶望からは何も生まれない。
無限ループは無限ループなのでそのループ以外のところにしか答えはない。
答えが見つからないと焦るよりも寝てしまった方がいい。商品とお金をものすごいスピードで交換すればお金を作ることができる。
データベース・マーケティングでお客さんが列をなして買ってくれる状態を作れば商品とお金をものすごいスピードで交換できる。
そのための名簿は借金して広告を導入すれば作れる。商品が売れたお金で借金を返済してまた借金をする。
種銭ができたらもっと大きな借金をして商いを膨らませる。
借金の膨張するスピードに資産の膨張するスピードが追いついて問題が解決する。お金を作り出すためのお金は自分で稼いだお金ではなく借金でもいい。
ただし、借金は1円たりとも消費に使ってはいけない。
雑感
1.浜松市でも高卒で浜松ホトニクスに入れば人生安泰と言われている。中卒、高卒だろうが大企業に入れば日本では安泰かもしれない。
4.自分は結構ニュースを見るタイプ。意識的に見ないようにしてるけど、暇になるとネットのニュースを見てしまう。情報収集をやめるようにしないと。これから暇になったら新聞を読むかな。
あとは自分で色々体験していかないと。
9.個人的に税理士とかコンサルは口だけと思っている。税金関係のことは税理士に頼めばいいけど、経営相談とかは彼らに任せる必要はない。
11.橋下徹さんも同じことを言っている。
「自分の命運は他者に委ねてはならない。他者に自分の命運を委ねる者は滅びるのみ」
23.何かの本でも逆境に陥った時はとにかく寝ると読んだことがある。眠れないと鬱になってしまう。
24,25.自分も借金をしてお金を増やす意識を持ちたい。 去年は生活のためにキャッシングしていたからな・・・。
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元々ナイアシンには目をつけていましたが、金森重樹さんが摂取しているということで確信に繋がり、ナイアシンを摂取しています。