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センスのよい法律文章の書き方

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センスのよい法律文章の書き方

新・センスのよい法律文章の書き方
木山 泰嗣
中央経済社
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印象に残ったこと

  • 最初の文章は1マスあける。内容的なまとまりごとに改行を行う。改行後の最初の文章は1マスあける。見出しや小見出しなど項立てをを変えた時に1段下げる。1段下げた最初の文章は1マスあける。

  • 重要なところに下線を引いたり、傍点をつけて強調する。

  • 公文書は読点が、ではなく,になっている。

  • 定義は広辞苑や専門書などを複数引用する。(例:所得税法7条には「所得税は・・・」と定められている。この点、~大学~教授も「所得税とは・・・」と解説されている。」)

  • 「まず」→「次に」という接続詞のパターンと「確かに」→「しかし」→「したがって」という接続詞のパターンが最近の最高裁判決で使われている。

  • 法律文書のパターンとして法的三段論法がある。「大前提」(法解釈)に「小前提」(事実認定)をあてはめて結論を導く。

  • 大前提である法解釈を論じる場合には、関連法令を的確にピックアップし、それぞれのどの文言が問題になるのか文言をかぎかっこで引用し、どのような解釈がありうるのかを指摘し、本件ではなぜその解釈をとるべきなのかを必要性と許容性の観点から論じ、これまで同じ問題あるいは似た問題について考え方が示された判例を指摘し、参考になる学説についても論及することになる。 これに対して小前提である事実認定を論じるに当たっては適切な証拠を提出することがまずもって重要。直接証拠がない場合は間接事実の積み重ねが重要。

  • 2回目に登場した時には「前述のとおり」「上述のとおり」と書く。それだけでなく該当項まで摘示できるとよい。

雑感

この本は法科大学院を卒業した弁護士向けの本らしい。

正直、点とコンマの違いなんか裁判官は気にするんだろうか?