【書評】ルポ塾歴社会
印象に残ったこと
筑駒の卒業生は「学校では受験対策はゼロ。殆どの生徒が授業中に内職して鉄緑会の宿題をやってた」と証言した。
弁護士資格を一時抹消し、中央省庁で働いている田中祐子さん(30代・仮名)。サピックスで桜蔭合格。鉄緑会に入って東大文1に合格。そんな彼女は旧司法試験に2回失敗。
この時初めて自身が処理能力だけで物事に対処してきて、深い思考ができていなかったと気づいた。
この祐子さんによると「天下の灘や筑駒の出身者に限って、大人になったら意外に普通の仕事についてる人が多い。逆に大人になってから華々しい活躍をしている人の多くは人生の早期に何らかの挫折を味わい、ハングリー精神をうまく使っている印象がある」そうだ。東大医科学研究所特任教授の上昌広さんは「東大はこのままでは世界に伍して行くのは無理。本当に淘汰される」と危機感を募らせている。
「東大生は、東大以外の大学を下に見る傾向があります。しかしとんでもない。ノーベル賞を取った京大の山中伸弥さんや山梨大学出身の大村智さんのようなタフネスを見習わなければいけません。成功した人が若いころにどんなことをしていたのかを東大生こそもっと知るべきだと思います。」血を見ただけでも卒倒してしまうような学生が医師になりたいわけでもないのに、日本で一番偏差値が高いからという理由で理三に入ってくる「理三問題」がある。
雑感
針間くんはかなり優秀だし、何をやっても成功すると思う。ていうかこいつ無敵だろw
この動画を見て、この本を手にした。
この国の教育のゴールは子供を有名大学に行かせることになっている。
日本の公教育は終わっているので競争に勝てないと感じる親子が塾を希望する。
塾は存在していいと思う。学校よりためになるし。
高校の国語の授業はただ本を読んでいるだけだったが、予備校はどうやって文章を読むかという根本的なことを教えてくれた。
ペーパーテストができる奴が優秀とは言えない。
この本にも書かれていたけど東大医学部はタフな学生を求めているらしく、中1から塾の操り人形だった現役合格の生徒より県立高校の進学校で大学入試直前まで部活をやっていて、一浪した生徒の方が欲しいらしい。
東大が凋落していると言われているが、推薦入試導入などもそういうことに対する焦りだと思う。
ただ俺は推薦入試とかAO入試には懐疑的。
早慶を見ればわかるでしょ。勉強ができない奴を入れちゃダメだよ。
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DHC会長は東大に怒り心頭みたいです。