10万円のクリームより効く何もつけない美肌ケア
この記事に書かれてる通り、いくらスキンケアをしても血管まで届かないそうです。
そしてこの本でもいくら化粧水やら美容液やらクリームを塗ってもせいぜい角質層までしか届かないと書かれています。
目次
印象に残ったこと
化粧品を使ってる女性ほどスッピン肌はボロボロ。普段化粧品を使わない女性はスッピン肌がきれい。
皮膚は表面から表皮*1、真皮、皮下組織の3層が重なってできている。角質層には角質細胞が14~15層ほど積み重なってできており、常に新しい角質細胞がつくられながら、古くなった角質細胞は垢となってはがれ落ちるというしくみ(新陳代謝)を持っている。積み重ねられた角質細胞の間には「角質細胞間脂質」や「天然保湿因子」という自家製の保湿成分がある。これが美肌成分。これらの美肌成分は角質層のすぐ下にある顆粒層で絶えず生産されている。
汗と皮脂が混ざり合ってできるものを皮脂膜といい、この皮脂膜のおかげで皮膚の生きた細胞がしっかりと守られる。皮脂は天然のクリーム。
角質細胞は核を持たない死んだ細胞。死んだ細胞にどんな美容成分を与えたとしても、肌の色が白くなったり、シワが目立たなくなったりすることは決してない。化粧水や美容液などを肌につけた時に唯一発揮できる効果は「一時的な保湿」。 化粧品メーカーからすれば、「一時的」であることが重要であり、肌につけた時に、どれだけ心地よい使用感を出せるかに全力を注いでいる。
美容液の成分は死んだ細胞の集まりである角質層までしか浸透しない。
乾燥対策にはワセリン。ワセリンの原料は石油。つけるなら少量。ワセリンに保湿の役割はない。
洗顔料を使わずに顔を洗う。洗顔の回数は化粧をしないのであれば1日1回で十分。お風呂で洗顔する場合はシャワーを直接当てない。水圧が強いと皮脂や細胞間脂質が落ちやすくなる。熱いお湯は皮脂や角質細胞間脂質を溶かすので冷たすぎない水で洗顔。例外的に洗顔料を使ったほうがいいのは皮脂の分泌が過剰な時と皮膚の細菌感染症がある時。
洗顔後は何もつけない。冬などの乾燥した時期だけワセリンをごく少量塗る。
加齢とともに皮膚の水分が失われるため、保湿ケアをしっかりとしないとシワができる、シワが増えるというのは誤り。皮膚にシワが多くなるのは水分が失われたからではなく、真皮のコラーゲン線維が減少したり、劣化したりするから。角質層より奥に化粧品の成分が入り込むことはないので保湿ケアをしても意味がない。セラミド配合の保湿ローションがあるが、セラミドは自らの肌でつくられるものだからわざわざ外から足す必要はない。
皮膚のバリア機能に悪影響を及ぼす行為。
肌が濡れたままの状態でいること・・・化粧水や美容液をつけること。顔にパックを当てること。
界面活性剤に触れること
体温より高いものに触れること
肌をこすること・・・フェイスローラーを使う
腸に大腸菌や乳酸菌、膣にデーデルライン桿菌がいるように肌にも皮膚常在菌が無数にいる。代表なのは表皮ブドウ球菌。この菌は皮脂や汗を栄養源にして有害な菌の侵入を防いでいる。
必要以上に洗顔して皮脂が不足すると皮脂を多く分泌し、常在菌が減ることで病原菌が繁殖しやすくなる。その結果、毛穴の奥で皮脂がたまり、たまったところでアクネ桿菌が過剰に繁殖し炎症を起こす。この結果として起きるのが赤いニキビ。
傷の消毒は傷の治りを悪くするだけでなく、かえって化膿しやすくなる。現在の主流は湿潤環境を保つことで傷を治す。キズパワーパッドなどの創傷被覆材。
ピーリングやアカスリで肌の新陳代謝を活性化するというのは科学的に証明されてない。ピーリング剤が唯一役に立つのはニキビ治療。マッサージで肌の新陳代謝を活性化するというのもでたらめ。
クリームやローションなど界面活性剤(ウォータープルーフタイプには必ず含まれている)が含まれている日焼け止めは肌のバリア機能を低下させる。肌のバリア機能にとってダメージが少ないのはパウダータイプ。以下の商品が紹介されてた。
ジェルニック ゲマイン UVパウダー ナチュラルライト 6g
- 発売日: 2018/08/02
- メディア: ヘルスケア&ケア用品
紫外線をブロックする性能を示すSPF(肌に有害なB波紫外線をブロックする力)とPA(A波紫外線をブロックする力)があるが(それぞれ1平方センチあたりに2mg塗布した場合の紫外線防御指数)、この数値より塗り直す回数が重要。*3
シャンプーで髪を洗うと、皮脂が必要以上に洗い流され、肌が皮脂不足を感知する。不足した皮脂を補うためさらに皮脂を分泌する。さらに分泌された皮脂にはノネナールが含まれるため加齢臭を強く発するようになる。
湯シャンのすすめ。髪の毛と地肌をシャンプーなしで軽く洗う。地肌はこすり過ぎないように。お湯の温度は冬であれば38~40℃。夏なら水でもOK。洗髪後に水分をふく時も地肌や髪をこするようにふくのは厳禁。ドライヤーの熱風は頭皮に悪影響なのでなるべく自然乾燥。もし使うのであれば遠くから風を当てる。
皮膚科のトレーニングをひととおり受けた信頼できる担当医を見つけるには「日本皮膚科学会認定専門医」という資格を持っていることを条件にして探すのがおすすめ。*4
テレビや雑誌のスポンサーには大手の化粧品会社が参加していることが多く、「化粧品をやめた方が肌にいい」と伝えることはタブー。
雑感
人間には美肌成分が備えられてるんですね。その美肌成分をダメにしないように何もしないのが一番のスキンケアということか。
これは正解だと思う。
女たちのスッピンを見る度に余計にひどくなってないかと思ってた。ミイラみたいな人いるよね。ちなみに俺はすっぴんがきれいな人が好きです。化粧で化けても俺には通用しない。
湯シャンの話になった瞬間にビビッときた。
市販のシャンプーには界面活性剤が含まれていて、それで洗髪するとハゲると言われてるよね。
水に濡れたままの状態は肌に悪いというのも髪を濡らしたままだとハゲやすいという話とつながる。
ということで俺も湯シャンをすることにしました。さっそく今日、ジムの風呂で湯シャンしました。
ただ、この本には「シャンプーを使ってた人がいきなり湯シャンにすると頭皮のかゆみが起きる」と書かれていたので、まずは1日おきで湯シャンしようと思います。徐々にそのスパンを広げてシャンプーは週1で使うくらいにしてみます。(俺はコラージュフルフルシャンプーを使ってるよね。)
洗顔は1日1回ジムの風呂でやってますが、俺は洗顔料を使ってたし、普通にシャワーのお湯で洗ってました。今日はシャワーではなく、洗面器にぬるいお湯を入れてすくって洗いました。洗顔料はもう少しでなくなるのでなくなったら今後使うのをやめます。
この著者はボディーソープも使ってないそうです。俺も徐々に減らしていこうと思うけど、全く使わないのは無理。
追記 2016/2/1
美魔女と言われる水谷雅子さんはパックをしてますね。
- 作者:水谷 雅子
- 発売日: 2012/07/18
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
追記 2017/11/11
眉毛カットの際に肌が乾燥していると言われてから化粧水と乳液を利用するようになりました。
しかし、乳液をつけると余計に肌がオイリーになったので代わりに美容液を使うようになりました。
そうしたところ肌の調子がよくなってきている感じです。
使っているのはこれらです。
この本のように全くつけなくていいというのはダメだと思いました。