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【書評】なんでもホルモン

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なんでもホルモン

印象に残ったこと

  • 睡眠の深さ、食欲、老化のスピード、がんになりやすいかどうか、寿命はホルモンが決めている。

  • ホルモンは血管の中を行き交う興奮伝達物質

  • それぞれのホルモンに対して、そのホルモンに特別なホルモン受容体があり、ホルモンはその受容体を持った細胞だけを興奮させる。

  • 白血球などの細胞が分泌して、血管の中に入ることなくごく近くにいる細胞に作用する物質はサイトカインと呼ばれる。

  • 代謝は炭素の流れ。ホルモンは炭素物質の1つであるアミノ酸で作られるグループと炭素物質のコレステロールからできるグループに分けられる。

  • アミノ酸でできたホルモンは食べても効かないホルモン。

  • コレステロールは27個の炭素から作られていて、6つの炭素ができた輪3個と5つの炭素の輪1個がつながった構造。コレステロールから作られる物質は総称してステロイドと呼ばれる。ステロイド核を持ったホルモンをステロイドホルモンと呼ぶ。(例:コルチゾールプロゲステロン(女性ホルモン)、テストステロン(男性ホルモン))
    コレステロールは食べてもある程度効き目があるホルモン。

  • アミノ酸由来のホルモンは血中濃度が低く、効果が早く、作用が短い。コレステロール由来のステロイドホルモンは効果が始まるのが遅く、そして効き目の持続が長い。

  • ホルモンの原料はアミノ酸コレステロールなのでタンパク質を食べた方がいい。コレステロールは普通の食生活で十分摂れる。

  • 一酸化窒素NO)はガスで血管を拡張させるホルモン。

  • インスリンは余分に取ったカロリーを脂肪として、脂肪細胞に溜め込む作用を持っている。

  • 生まれた後に受けるストレスの違いによって、DNAやヒストンにある種の炭素物質がくっついたり、離れたりする。その結果、DNAのほぐれ具合が調節されて、遺伝子の働きが変わる。こうした変化をエピジェネティクスと呼ぶ。

  • 肥満になるとがんになりやすいのはIGF-1の働きが強くなりすぎること。

  • 寝ている時は食べることができないので血糖が下がり気味になる。成長ホルモンはこの低血糖を乗り越えるために寝ている間にたくさん分泌される。

  • 睡眠時間が減り、成長ホルモンが足りなくなると、脂肪が燃焼しにくくなる。

  • 寝ている間、食べるなという命令を出すレプチン濃度が上がって、食べろと命令するグレリンの濃度は下がっている。

  • 睡眠時間が短くなると、脳は十分整理できないまま、次の日にまた新しい情報の嵐に触れることになる。この状態が高じてくると、脳のストレスがどんどんたまり、ホルモンバランスが乱れる。

  • 睡眠不足によってメラトニンの分泌が障害されると、生体時計が狂い、体に異変が生じる。がんの発生も増える。CAやシフトワーカーの女性で乳がんの発生が高い。また、メタボにもなりやすくなる(光メタボ)。

  • 母乳の中にはビフィズス菌や乳酸菌などホルモンのような作用を持つ物質を作る細菌が豊富に含まれている。人工乳には大腸菌や腸球菌など体に悪さをする細菌が母乳の10倍含まれている。

  • 交感神経と副交感神経は一方が強く働くと、他方は抑えられる。

  • 緊張がピークの時に交感神経を抑えて、副交感神経を活発にする方法は深呼吸と目を閉じること。

  • セックスの時は副交感神経が働いてリラックスしているが、射精の瞬間は交感神経が優勢になる。男で一番血圧が上がるのは射精の瞬間。 だから年寄りでは危険。

  • 肥満の人は骨が弱い。もう食べるなという命令を出すレプチンというホルモンは脳に作用すると、交感神経を興奮させて骨に作用する。交感神経が高まると、破骨細胞の働きが高まり、骨が溶けていく。
    交感神経は体に危機が迫っている時に、カルシウムを骨から動員して、体を発奮させる。

  • 酢酸や酪酸といった腸内細菌が出す短鎖脂肪酸はホルモンもどきで、腸の周りにある脳につながる神経に直接働きかける。

  • 糖尿病の人は認知症になりやすい。糖尿病の人は特有な腸内細菌がいて、その細菌が出すホルモンもどきが腸の神経に働きかけ、脳に通じる神経回路を壊しているという説が出ている。

  • ミトコンドリアは糖分と脂肪分を原料にして酸素を使うことでエネルギーの素ATPを作り出す。ミトコンドリアを活性化するには糖分、脂肪分を少し減らし、酸素を不足気味にすること。だから食べるものを減らして、運動することが健康にいい。

  • 運動するとカロリー消費してやせるというのは迷信。

  • 風呂に入った後、排尿したくなるのは湯船に浸かると水圧が足にかかり、足にたまった血液が心臓に返ってくることでナトリウム利尿ペプチドが分泌されるようになるから。

雑感

著者は頭が良すぎるのか話が脱線しすぎて読みにくかった。

一酸化窒素は5年前から注目していましたが、アルギニンの効果がイマイチ実感できません・・・。

IGF-1はこちらの記事で少し触れています。

タウリンや高気圧でIGF-1は増えるそうです。

母乳は飲まざるを得ませんね!今年コロナは収まるかな?

自分は副交感神経が全く働いていないと言われたが、交感神経が強く働きすぎているんだろうな。

副交感神経を活発にするには深呼吸と目を閉じるか。

瞑想は微妙だったんだけど、目を閉じて呼吸することをまたやろうかな。

自分はオナニーとセックスは違うんじゃないかと思っていたが、違うんだろうね。

脳と腸はつながっているから腸活も意識したい!