目次
印象に残ったこと
店内のディスプレイを倍の頻度で取り替えても売上はなかなか上がらない。
売れ残るリスクを抱えてまで在庫を持つべきか、売上が落ちるリスクがあっても在庫を減らすべきか。
SKU=在庫保管単位。
人気アイテムの品切れが少なくなればなるほど、売上が増えることは明らか。
利益が大幅に増えたのは品切れが減ったから。
店は何ヶ月分の在庫を抱えているのに、品切れを起こすSKUが後を絶たない。
在庫の回転数は多い方がいい。1年のはじめに仕入れて、1年の終わりに商品を売り切るとお金は一度しか得られないが、そのサイクルを半年にしたら同じ投資額で利益が2倍になる。
在庫を減らすのは過度な余剰在庫だけ。なかなか売れないSKUを過剰に抱えておく理由はない。
在庫が少なくなって陳列棚が空いてしまったら他のSKUで埋めればいい。
ザ・ゴールで発表された理論がTOC。ボトルネックという一点に集中することが最小の努力で、最大の効果を、最短の時間でもたらすという理論。
商品をどれだけ持つかという在庫量とその補充にかかる期間を時間という概念で結びつけ、その時間を最小にすることで、最小の在庫でありながら、欠品をなくすことで機会損失をなくし、さらには品揃えを充実させることで売上を上げることを実現する。
雑感
この本で書かれていることを自分は理解していたので読むまでもなかった。
アメリカの本は小説や対談形式が多いので逆に読みづらい。無駄に長かった。
この本も最後の解説の数行を読めば、エッセンスがわかる。
ザ・ゴールはボトルネックの重要性を説くもので10年以上前に学んでいた。
未だに在庫を増やせば売上が上がると昭和的なことを言っている連中がいる。
売れない在庫は持っていてもしょうがない。
在庫管理を重視すべきなのに陳列などしょうもないことに力を入れるのが日本企業の特徴。
浜松日体高校出身のTOKYO BASE谷正人社長もアパレルが潰れるのは在庫過多が原因と言っている。
つぶれる小売業は大体在庫が原因です
極論、仕入れ予算が無限にあれば、無限に売り上げはあがります
イオンで働いている人に聞いたけど、店舗需要の10倍くらい商品を商品部が送り付けてくるので過剰在庫らしい。
その在庫を捌く時間でかなり手間がとられるんだと。
「イオンと付き合うと潰される…」