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【村上ファンド】いま君に伝えたいお金の話

村上ファンド】いま君に伝えたいお金の話

いま君に伝えたいお金の話
村上 世彰
幻冬舎 (2018-09-06)
売り上げランキング: 367

ホリエモンと同時期に活躍した村上ファンド村上世彰さんが書いた「いま君に伝えたいお金の話」を読みました。

印象に残ったこと

  1. 村上さんは10歳の頃に大学を出るまでのおこづかいをいっぺんにもらって、そのお金で株式投資を始めた。最初に買ったのは父が飲んでいたサッポロビールの株。その時から日経新聞四季報を読んでいた。大学卒業時には資産は100倍になった。

  2. 稼いで貯めて、回して増やすというお金の付き合い方。手元に貯めこむとお金の流れが止まる。

  3. 人から借りたお金は凶器になる。奨学金など教育ローンで簡単にお金が入るから、大学とか専門学校にでも行って勉強してみようかなという軽い気持ちで利用してはいけない。借金嫌いの村上さんは人生で大きな借金をしたことがある。1回目が住宅ローンを組んだ時、2回目はファンド立ち上げでオリックスから借りた時(オリックスを受取人とする生命保険にも加入)。村上さんは借金する時に借りる額、返す時期、どうやったら返せるか、返せなかったらどうするか何度も考えた。

  4. 1000円札の製造原価は数十円。この紙切れが日本国内で1000円の価値を持つのは日本銀行が保証しているから。アメリカで円を使う場合、ドルに交換しないといけない。その時のお金の値段が為替レート。1ドルを110円で買うことができたり、112円払わないとドルが買えない時がある。

  5. 日本人が所有するお金の合計は1800兆円を超える。この額は1億2700万人に一人当たり1000万円を配ってもまだお釣りがくるほどのお金。1800兆円の半分以上は銀行に貯金されている。家計だけでなく会社も資金を貯めこんでいる。20年前くらいに100兆円ちょっとだったものが今は400兆円を超えるほど貯めている。日本社会の調子がよくないのは貯めこみが原因。

  6. コーポレートガバナンス(会社の経営がルールにのっとって行われているか、株主など会社に関わる全ての人にとって最善と思われる経営が行われているかを監視する仕組み)が浸透するとお金のめぐりがよくなる。村上さんは官僚の立場で会社のあるべき姿を語るよりも株主として直接働きかけていく方が会社がより早くコーポレートガバナンスの重要性に気付いてくれると思った。

  7. お金が動くと税金が発生し、国が使えるお金が増えるのだが、今の日本はお金がいっぱいあるのに動いていないので、国が使えるお金が十分ではない。したがって足りない分を赤字国債という借金でまかなっている。

  8. 村上さんは最低限の貯金しか持っていない。小さい頃は貯金魔だった。貯金は収入がなくなっても1,2年は生きていけるくらいの金額を貯めておくとよい。

  9. 稼いだお金の7割を生活費として使い、1割を趣味や楽しみのために使い、2割を何かの時のために貯金するくらいのバランスがいい。ただし、銀行に預けてもお金が減ってしまう。実際に減るのではなくインフレーションで価値が下がっている。1970年頃はラーメン1杯を250円で食べることができたが、今は500円はかかる。50年近くで円の価値が半減している。

  10. モノの本質を見ずに値段だけで物事やその価値を判断してしまうとお金に縛られた生き方になる。お金に支配されないで生きるにはお金以外の幸せの基準を自分の中で作ること。

  11. お金に強くなるには数字に強くなればいい。物事を数字でとらえる。村上さんは国の人口、面積、GDP、投資を考えている会社の業績、従業員数、スーパーに売っている食品の値段まですべて数字で把握している。

  12. モノの値段が決まる仕組みはいくつかあるが、重要なのは需要と供給。サンマが豊漁で供給が需要を十分に満たせば値段は安くなる。市場にたくさんサンマがあれば買い手側は少しでも安く買おうとするので売り手側は安くしないと買ってもらえないので値段を下げる。反対に不漁で需要を満たせない供給となればおいしくなくても値段は高くなる。

  13. モノの値段は質の高さだけでは決まらない。値段が高いものが質も高いというのは間違い。魚も野菜も果物も旬で市場にたくさん並んでいる時の方がおいしいし、栄養も豊富で、そういう時は値段も安くなっている。それならば、旬の手ごろな価格なものを食べた方がいい。

  14. 高いからすごいに違いない、こんな高いものを持っていたらきっとみんながすごいと思うだろうといったように高い値段だけを理由にモノを買うというのはその人が小さな頃からお金に慣れ親しんでこなかった結果。値段という数字に惑わされて自分にとって価値があるかどうかを冷静に判断できない買い物は無駄。

  15. 村上さんは新幹線はグリーン車、飛行機もいい席を取る。しかし、プライベートジェットは得られる時間や空間が支払う金額に見合うとは思えない。

  16. 好きなことができればお金が稼げなくてもいいという気持ちでは間違いなく日々の生活さえままならずお金に追われ、お金に縛られる、お金に支配されることになる。稼ぎが少なくてもその範囲内で生計を立てることを考える。

  17. クレジットカードはお金が入ってくる当てがなくても使うことができてしまうので、生活を切り詰めなければならない人ほどその仕組みには要注意。 金利15%で1年間100万円を借りたら1年後には115万円を返さないといけない。生活をするためのお金が足りないという理由でお金を借りていたら、借りた金額より返すお金の方が多いので、当然ながら生活はあっという間に破たんする。

  18. 2018年現在、日本で働く人は6600万人。その約9割が会社員。

  19. 日本では年間12~13万社の新しい会社が設立されているが、投資家から資金調達できるベンチャー企業は国内で1000社程度。会社を興しても投資家の支援を受けることは難しくて失敗に終わるケースがほとんど。

  20. お金こそがお金を生む卵。だからもとになるお金を貯めることが出発点。まずは貯金を作ることから始める。

  21. 村上さんが投資を行う際に最も大切にしているのが期待値。これがお金を増やしていくうえで大切。1を上回れば期待値は高い、下回るときは期待値は低い。期待値は確率とは別物。勝つ可能性が低くてもその少ない可能性の中で勝つことができたらどれくらい大きなものを得ることができるのかということを予想する数字。株価が何倍になるか、そしてその可能性は何%かを自分で考えて数字を当てはめないといけない。成長率やGDP、人口、借金、為替レート、土地、住宅価格、平均所得などいろいろな数字を整理していろいろな期待値の式に当てはめてみる。一つでも多くの数字をデータとして蓄積して、自分の経験値が加わることで期待値の制度は上がっていく。思わぬことが起きた際にどう対応するか、順調な時でも何かできることがあるか考え、実行することでこの期待値を下げない、もしくは高めていくことができる。

  22. 20倍×10%+0×90%=2という期待値の時に0円になる可能性が高いのでほとんどの投資家は投資しないが、村上氏は期待値1を上回っているので投資をする。さらに20倍になる可能性をもっと上げることができないか考える。投資先の事業がスムーズにいくように人脈やネットワークをフルに使って応援する。

  23. お金で失敗する人は損切りが下手。ダメージが少ないうちにすっぱり諦めて、そのダメージを回復することにエネルギーと時間を使った方が生産的。

  24. お金を上手に使いたい、増やしたいと考えるならば期待値は役に立つ考え方。生命保険に入るとき、保険を利用する可能性、保険に入らないリスクは貯蓄で回避できないか、キャリアアップのために勉強するとき、費用以上のリターンを得られる可能性はどのくらいかなど。

  25. 生活費の一部をいきなり投資に回すのはハードルが高いので生活費の心配をしなくていい時に失敗しても困らないお金を使ってゆとりをもって投資に挑戦してもらいたい。

雑感

お金の流れを止めてはいけないと言うが、仮に銀行に預けないで株式投資しても企業が貯めこんでしまったら意味がない気がするけどな~。

今後、家計の貯蓄率が減ってお金が投資に回っても企業は貯めこむと思う。

労働分配率、43年ぶり低水準 17年度66.2% 人件費抑制鮮明 (1/2ページ) - SankeiBiz(サンケイビズ)

財務省が発表した2017年度の法人企業統計では、企業が稼ぎを人件費に回す割合を示す「労働分配率」の下落が続いた。17年度は66.2%でバブル期にも及ばず、43年ぶりの低さ。蓄えを指す「内部留保」や業績が高水準でも、利益をため込む企業の姿勢に変化は見られない。政府の賃上げ要請も響かず、デフレ脱却の鍵を握る個人消費の活性化がおぼつかない構図を表している。

 労働分配率は企業が原材料を仕入れ、より高値で売ることなどで生じる「付加価値」から、賃金や福利厚生費に充てた割合を示す。金融・保険業を除く統計では、リーマン・ショックの起きた08年度に近年のピークの74.7%に達した後、ほぼ一貫して下落。1974年度(65.1%)以来の低水準だった。

実際に企業は貯めこんでいるみたい。

来年あたりから賃上げが始まらないとこの国はマジで終わるだろうね。ていうかオリンピック後に不景気になるだろうけど。

大王製紙元会長の井川さんも水とお金は貯めると腐ると言っていた。

ハゲタカファンドと言われた村上さんが貯金しろ借金するなと言っているのでこれは当たり前だけど肝に銘じたいと思った。

この本でも「恒産なくして恒心なしby孟子」なので年収1年分の貯金は必要と書かれていた。

また、与沢翼株式投資の際には種銭、軍資金が必要と言っていた。

さらに与沢翼は収入が月20万円の人が月に20万円使う生活だと幸せになれないと言っていた。

俺も収入の7割で生活して、2割を貯金しようと思った。

また、年収1年分くらいの現金を持つようにしたいと思った。

株式投資も資金が貯まってからやろうと思っていたので種銭を貯めよう。その間に投資すべき銘柄をいろいろ検討したい。

この記事のようにクレジットカードに対する認識は俺も全く同じ。

クレジットカードはお金を持っているかのような錯覚に陥るので絶対に無駄遣いする。

生活のために借金すると返せなくなるのは当たり前。生活費以上にお金を返さないといけなくなるからね。

それなのに俺は去年、生活のためにキャッシングしていた。

まあ、働いてないからしょうがないけどね。

21に関連して、与沢翼も確率の低い方に集中すると成功すると言っている。

追記 2019/3/12

3/5放送のガイアの夜明けで村上さんが取り上げられていました。

村上ファンド自宅村上ファンド自宅村上ファンド自宅
村上氏の都内の自宅。2ヶ月に1回東京に戻ってくるそう。

日産問題に興味を持つ村上ファンド日産問題に興味を持つ村上ファンド
村上さんによると日産の取締役会は異常。彼は日産に興味があるそうだ。

村上さんは個人投資家らしいが、減配方針を示した日本郵船に対して文書を送付し、訴訟をちらつかせていた。

その後、日本郵船は村上さんの要求を飲んだのか持ち合い株を売った。おまけに日本郵船社長が村上さんの事務所に訪れた。

結構大きな出来事なのにネットで人気のある株まとめブログはこのことに一切触れていない。やはりネットの情報は駄目だな。見ない方がいいよ。

村上さんは日産問題に興味があるそうです。

もしかしたら今後、彼が何かやるかも。

それにしてもニッポン放送株問題の時の村上さんはキレキレだよね。

この日本郵船の女性社員はスカート短すぎでしょw 肌の艶もすごくいいw