精神科医が教える忘れる技術
東大医学部卒の精神科医が書いた忘れる技術という本を読みました。
印象に残ったこと
脳には過去の体験の痕跡を回路として残す性質がある。このような回路をエングラムという。忘れられない記憶というのはエングラムが非常に強く、本人の意志に反して興奮している状態(PTSDにおけるフラッシュバックや強迫神経症の強迫思考)。エングラムは通常、永続的には存在しているものの、他の体験の中に徐々に埋もれていき、いつまでもあるひとつのものだけが興奮し続けることはない。
スクワイアの記憶分類。「陳述的記憶」は言葉で表現できる記憶、頭のなかに思い浮かべることができる記憶。「非陳述的記憶(主要なものを手続き的な記憶と呼ぶ)」は行動や手順、作業で泳ぎ方、自転車の乗り方などがあたる。
「陳述的記憶」を頭の記憶、「手続き的な記憶」を体の記憶とする。頭の記憶は海馬、体の記憶は扁桃核やその他の場所で生産される。海馬と扁桃核は密に連絡を取ることによって記憶ができていくが、忘れられない記憶ができるのはこの2つの協調が崩れた時。扁桃核の興奮は頭の記憶を作る海馬に伝わり、その体験に関する頭の記憶にも影響を与える。扁桃核が中程度の興奮であればしっかりと記憶が残る。しかし、扁桃核の興奮が異常に強いと逆に海馬の働きを抑制してしまう。記憶が非常に曖昧になるので突然襲ってくる記憶となる。
忘れる技術。
怒りやフラストレーションを何かにぶつける。殴れば怒りは発散できる。
カウンセリングを受ける。忘れられない体験に悩んでる人はそれが人に話せない恥ずべきことだと感じたり、加害者から口外しないように脅されたりしている場合がある。カウンセリングは精神科と心理療法家が独自に開いている施設を利用する。
強迫神経症のアパレル店勤務のGさん。パキシルを1日20mg,2年間服用し、現在は症状が軽減している。現在も1ヶ月に1度通院している。
雑感
興奮した扁桃核(動物脳)を抑えるために瞑想を今後も続けようと思う。
強いストレスは海馬を萎縮させるというのはやはり。
この記事で書いたけど、中学の時はかなり記憶力が良かったのに高校生以降だんだん鈍っていった。
大学受験は苦しんだね。大学以降は勉強する気が失せたし。
忘れる技術は11個書かれてるけど、まともなのはこの2つだけだった。
キックボクシングをやろうと思ってるけど、現在は経済的な理由で無理。
カウンセリングは精神科ではなくてトラウマ治療のEMDRをやっている臨床心理士のところへ行こうと思ってる。できれば年内中に一回行きたい。
パキシルだが、この記事に書いた通りうつ病にはほとんど効果はないらしい。(イギリスの国家機関が発表してるらしい)
ただ、強迫性障害に有効だと処方してる医師をfacebook上で見つけた。
その例でも2,3年かけて減薬した感じだった。強迫性障害の場合はうつ病の場合より多めに処方するらしい。
俺は強迫性が強いと言われて、パキシルを50mg処方されていた。
しかし、2年間服用してあまり効果が感じられなかったので、徐々に減薬していき、今年の7月にやめてしまった。
俺を担当してる医師も毎回パキシルを薦めてくるし、俺の場合、20mgは必要だと言われた。
昨日書いたけど、俺は強迫性が本当に強い。
パキシルを続けたほうがよかったかのかな~。次回の精神科でこの話をしてみるか。
追記 2019/1/13
カウンセリングを2017年1月から始めてみましたが、効果はかなり微妙ですね・・・。
EMDRもやりましたが、微妙でした。
カウンセリングは止めました。
残るは殴るしかないのか・・・。