目次
印象に残ったこと
若年性健忘症は病気ではない。そのため脳ドッグで精密検査をしても異常は見られない。生活の中で問題点を改めれば症状は改善される。
著者の病院の高次機能外来の診療手順は①画像診断②脳神経検査③脳機能検査
ぼーっとしていることが多い、物忘れが多い、道をよく間違える、人の言ったことを覚えられない28歳男性。大卒後、大手書店に就職したが、1年後に退職。その後趣味である旅行をして、帰国したらアルバイトでつないでお金が溜まったら旅に出かけるという生活をしていた。
決まった職業についてない人の場合、生活に変化がないことが多いので、本人の思考や判断が不安定になりがち。
そんな彼には人の書いた文章を毎日間違いなく書き写し、声に出して読むというトレーニングをしてもらった。ラジオを聞くこととカラオケに行くことも課題として付け加えた。脳での情報処理は一方通行。入力→処理→出力の順で情報処理は進む。情報を処理する過程で大脳辺縁系と前頭葉の連携がうまくいかないと情報を処理することができなくなり、結果が出力されないということが起こる。感情は大脳辺縁系に影響されて起こるが、前頭葉で行われる思考判断に大きな影響を与える。
何をやっても勝てない場合には人はそれ以上勝負をしない。やる気を出さなくなり、結果として行動しなくなり、脳からの出力もなくなってしまう。
恋愛と料理は高度な脳の働きを伴う。
子供の自主性を重んじるという理由で、子供を過度に放任してしまうことがあるが、子供の自主性に任せるだけではきちんとした教育ができるはずがない。放任された結果は未熟な個性が残るだけになってしまう。
視覚情報は光の速度で伝わるが、聴覚情報は音の速度で遅く脳に到達する。光は前方だけから脳にやってくるが、音は360度から脳にやってくる。このように判断間違いを起こさないように脳は様々な角度から情報を集める。
「仕事は見ていればできる」「仕事は体で覚えるものだ」という考え方で若者を指導する人がいる。時にはそれでうまくいくこともあるが、一般的にはうまくいかない方が多い。経営者が社員に速く仕事をしろと要求した場合、脳の情報処理速度が速い反射で処理するしかなくなる。そうなると社員は何も考えず仕事だけをすれば良いという意識になる。
雑感
俺は最近物忘れが多い。今日も財布を家に忘れたし・・・。人と会話をしてないのが原因だと思う。
決まった職についていても決まった仕事しかしてない人も生活に変化がないと思うんだが。
カラオケには行こうとは思っていたけど、全く行く気配がないw 月1でもいいので習慣にできるといいね。
書き写し、音読、ラジオ、カラオケはこの人の他の本でも出てくるので脳機能改善にいいんでしょう。
音読をやると決めたけどまだやってないどうも僕です・・・。