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稼げる弁護士になる方法【書評】

「稼げる弁護士になる方法」という本を読みました。

目次

印象に残ったこと

  • 弁護士の仕事は増えても減ることはない。今後、企業が消費者や株主に訴えられるケースが増える。(証券訴訟やPL法)アメリカではPL訴訟一本で飯を食っている弁護士がいる。

  • 稼げる弁護士は人に任せる領域と自分がやる領域をしっかり切り分ける。

  • 「100のうち2つか3つは成功する。これについてどう思いますか?」と聞かれた松下幸之助は「勇気が出るね」と答えた。成功する人は常に可能性を追求している。

  • 良い仕事をして社会に貢献できればお金はあとでついてくる。

  • 法律に限らず、会計、経営、興味・関心のある講座があったら何でも参加してみる。100のうち1つでも2つでも役に立つものがあればいいと考えて著者はセミナーに足しげく通った。

  • ランチェスター戦略の1つに弱者が強者に勝つための法則がある。弱者が強者に勝つためには接近戦や肉弾戦といった場面に持込み、いかに戦力を投入するかが勝敗のカギを握る。その例が桶狭間の戦い。広い場所で勝負をすると、弱者は強者に勝てない。狭い場所で集中的に経営資源を投入する。そうすれば弱者でも勝ちを収めることができる。競争相手の少ない分野で全力で勝負すれば勝てる。

  • 人前であがらず話せると、リーダーシップを取りやすくなり、客を説得しやすくなる。デール・カーネギーのビジネス講座では、大勢の前でスピーチの練習をさせた。カーネギー講座出身者で一番有名なのはジョン・F・ケネディ

  • 弁護士の場合、顧客に報連相ができてない人が多い。中には「任せたら黙って俺について来ればいい」と言い、途中経過を全く報告しない弁護士がいるが、これではお客は離れていく。

  • 継続的に会う機会を作ることが人脈を太くする秘訣。何度も会うことで相手を信頼するようになる。著者の場合、名前が売れてきた頃にかつて名刺交換をした人たちから仕事の依頼が続々と入ってきた。

  • たとえ今、あなたがどんな苦境に立っていようと、何とかなる。何らかのきっかけがあれば誰でも立ち直る可能性は常にある。自分はまだまだできると思えれば、あるいはそう思わせてくれる人がいれば、あなたの人生は大きく変わる。

  • 仕事は原則何でも引き受ける。「やったことがないから嫌です」とか「忙しいので嫌です」と仕事を断る人がいるが、成功しない典型的なタイプ。

雑感

著者は日経新聞の活躍した弁護士ランキングにランクインした弁護士。俺も雑誌で使える弁護士みたいな特集で見たことがある。

この弁護士は大学3年生から司法試験を受け続けるも18連敗して、39歳で合格している。今の制度だったらこの人は弁護士になれないw

そう考えると今の制度は受験制限をなくした方がいいと思うね。

俺は何かやってみたいと思うことはあるんだが、お金がないという理由であきらめていた。

でも、お金は何とかなるということで名古屋に行こうと思う。投資することで可能性が広がると思う。

社会貢献すればお金になるというのはこの記事でも触れましたね。名古屋に行きたい理由も。

話し方教室というのも探してみようかな。俺はモゴモゴしゃべってるらしい。あと大学生の頃にNHKのアナウンス講座を受けたことがあるが、講師におどおどしてると言われたことがある。

追記2023.11.17

鳥飼弁護士のインタビュー記事。

司法試験に落ちた君へ(上) 「税務弁護士の雄」は18連敗から逆転 - 日本経済新聞

遅い独立だったが新しい専門分野を開拓し活躍することができた。だから遅くなっても心配ないと断言できるし、心の持ち方次第で何とかなる。

インターネットで調べれば答えが見つかる時代、従来型の弁護士は以前ほどはもうからない。

では何がもうかるのかを考えると、一つはコンサルティングだろう。

弁護士は現在問題になっていることを、現在の法令や過去の判例に当たりながら判断する。つまり基準は過去にある。ところが未来は変わるかもしれない。この未来志向の考えで「こうやったら適法に」「人が集まらないなら集まるように」という仕事はコンサルなどが向いているし、今後ますます必要になってくる。

弁護士になって1年目に手がけたM&A(合併・買収)をきっかけに、税法の大切さに気付き熱意をもって勉強を重ねた。

当時税法専門の弁護士はほとんどいなくて、税務訴訟では連戦連敗。本当に数え切れないくらい負けた。でもくじけなかった。

現場で最大の課題は裁判官が何を考えているのか、だ。その思考が分かるようになると勝てるようになり、いい時では7〜8割くらい勝てた。

僕は試験に落ちたことを気にしなかったし、「落ちたからこそ今がある」とさえ思っている。一つには両親の影響があると思う。

試験を受けては落ちていた当時、2人とも僕には何も言わなかった。立派なおやじとお袋だったと思う。

30歳を過ぎても身を固めない僕を心配した親戚から「結婚させなさいよ」なんて言われたらしいが、そういう声も遮断してくれていた。黙って子供を見守ることは本当に大切だ。

悩んだら話を聞いてくれ、ざっくばらんにアイデアを言ってくれる人を見つけるのが一番だ。そういう人を探しているうちに、ジャストタイミングで誰かに出会える。それがだ。

真剣に取り組んでいると、不思議なことにその運に出会える。

動かないと運は拾えないし、一人で悩んでいいことは何もない。解決策はどこかに必ずある、と思って動くことが大切だ。僕はたくさん失敗したが、恥も外聞もないから色々な人に教えを請うて、知恵をもらって今がある。失敗してもとにかく前に進んでいくことだ

自信を持って言えることがある。誰でも自分の運を信じれば、未来は必ず明るくできる。

中学の同級生に医者の息子がいた。

勉強の出来が良くないので医者にはなれず。

その医師が俺に対して「〇高出て頭いいのにフリーターなのはもったいない、両親は何も言わないのか?」と言ってきたことがある。

両親は何も言わないと答えたら「いい親御さんだ。」と言ってた。

子どもの将来に対して親が価値観を押し付けるのはどうかと思う。

両親には本当に感謝している。