印象に残ったこと
1. ナンピン(難平)。損を平均すること。手持ちの株が値下がりした時、その銘柄を買い増して買値の値段を下げる。売った値段より値上がりした時にさらに売りを行って売値の平均を上げること。ナンピンはサンクコストが諦められないから行う。
2. 日常の消費でも、カードではなく現金で払うようにした方がお金は残るはず。
3. 朝三暮四=フレーミング効果
4. 公共事業は無駄でも工事につぎ込んだ費用が無駄になるので継続しがち。このまま支出を続けても無駄なことがわかっていながら自分の保身のために間違った行動をとることを塹壕効果という。サンクコストにはこだわらないこと。サンクコストを回収しようとすると逆に雪だるま式に損が増えていくことがよくある。
5. できるだけ思考を節約して意思決定を行う意思決定の簡便法をヒューリスティック(heuristics)という。代表性ヒューリスティックは少数の例から全体を判断する現象。
6. 「数字は嘘をつかないが、嘘つきは数字を用いる」by野中兼山
7. 確率によって表される規則性はサンプルの大小によって成立しない場合がある。サンプルの大きさに関係なく、どんな場合でも確率は成功すると安易に考えるのは間違い。こうした人間の判断傾向を少数の法則という。
8. 人は与えられた状況の全体的な可能性を無視するような傾向がある。(事前確率の無視)これも代表性ヒューリスティックのひとつ。1等の出やすい宝くじ売り場に並んで購入する人たちはどこの売り場でも宝くじが当たる確率は同じだという事実を無視している。
9. ベイズの定理
10. 成績の悪い次の期間に再び成績を回復する(平均に近づく)ことを平均への回帰という。
11. 人間は一般的に未知の確率よりもすでに知られている確率に基づいたリスクを好む。(エルスバーグの壺)
12. 人は自分の都合の悪い嫌な情報にはなじまないことを認知的不協和と呼ぶ。長い時間並んで待って食べたラーメンが普通でも認知的不協和の状態を緩和させたいというバイアスが働き、おいしかったと思い込んでしまう。某社のPCを買った時点で他社のPCを優れていると認めたくなくなる。
13. マーケットで認知的不協和による間違った合理化・正当化から逃れる方法。購入時に売る時のポイントをノートに明記しておく。①買った理由(購入金額は重視しない)②売る時の価格と時期、シナリオ(事前に必ず設定する)
14. 「配当目当てで買うな」byギャン。株主優待目当ての買いは自ら所有効果を起こすべく行動しているみたいなもの。
15.
情報をできるだけ多く収集 | 必要な情報だけ収集 |
---|---|
情報過多⇒過剰反応、人気のあるものを高く評価、人気のないものは低く評価=情報に躍らされやすい。 | 情報量は少ない⇒冷静に対応、自分の価値観を基準に判断する=情報を有効に使って行動できる。 |
情報を多く手に入れた方が株の売買で有利になると思われているが、実験ではニュースをシャットアウトされたグループの方がニュースを知っていたグループより成績がよかった。
16.
購買力平価説 | 為替心理説 |
---|---|
国内の物価が上昇し、購買力が低下する⇒国の通貨が持つ購買力が下落⇒国の貨幣価値が下落 | 国の貨幣価値を下げるような情報が流れる⇒それを聞いた多くの人が国の貨幣価値は下がると思う⇒国の貨幣が売られ、貨幣価値が下落⇒国の物価が上昇する |
17.
イチローとジロウが4000万円でマンションを買う。
イチロー | ジロウ |
3年後に3080万円で売る。マンションを所有していた期間25%のデフレ | 3年後に4920万円で売る。マンションを所有していた期間25%のインフレ |
イチローが3年後に売却して得た購買力(%)*1は(3080÷4000)-1=-0.23 | ジロウが3年後に売却して得た購買力(%)は(4920÷4000)-1=+0.23 |
しかし、すべての商品価値の平均が25%低下していたため、-0.23-(-0.25)=+0.02 つまり2%増 | しかし、すべての商品価値の平均が25%上昇していたため、0.23-(+0.25)=-0.02 つまり2%減 |
18. 24種類の新商品と6種類の新商品。注目を浴び、人を集めたのは前者だが、購入率は後者の方が高い。
雑感(上の番号と対応してる)
2.実際にそうだよね。クレジットカードや電子マネーの後払いの奴はたぶん浪費してる。
7.下の記事で大数の法則というのを知りました。同じだよね。
9.ベイズの定理ですが、42:18
あたりからのモンティ・ホール問題と同じ話じゃないかな?
14.桐谷さん・・・。
15.情報ソースは厳選した方がいいみたいだな。
*1:購買力の計算でマンション購入金額を1とする。