http://diamond.jp/articles/-/79634
「最初の頃、相談に行くと、中には気のいいおじさんとかいて、いろいろ話すんですが、気合論しか言わない。なかなか効果的な話につながっていかないんです」
Aさんによれば、ハローワークでよく言われるのは、主に次の3点だという。
「とにかく履歴書を出しなさい」 「めげない」 「しんどくなったら、精神科医へ通いなさい」
「仕事が決まらない人に、精神科へ行かせたがるんです。メールでも“こころの相談室”にいろいろ書いて出すと、やはりまず“精神科医を紹介しますから”と返って来る。会社を辞めるときも“うつの疑いがあるから”などと言われ、精神科医(への受診)を勧められた。“心の安定を図ってください”が決まり文句なんですよ」
仕事が欲しいのに、どこへ行っても精神科医につながっていく。仕事は紹介されないのに、病院への入り口はあちこちにある社会。これでは、ハローワークではなくハローホスピタルだ。
「職歴がなくなると、採用率がものすごく下がるんですよ。“この期間、何やってたのか?”と問われるたびに、繕ろうのが大変なんです。そう聞いてくれたらまだいい方ですけど、結局は履歴書を送っても“お祈り”の返事がくるだけです」
ハローワークにはずっと通い続けてきた。しかし、正規社員はおろか、アルバイトにも採用されなかった。
自立相談窓口を謳う社会福祉協議会に行っても、Aさんの住む自治体ではハローワークの求人を紹介されるだけで、とっくに見ているような情報ばかり。その社協には、支援メニューの厚みやノウハウがなく、セーフティーネットとして機能していない。
Aさんの自治体では、大手派遣企業も窓口に入っている。でも出てくるのは、ハローワークの求人で、60歳代くらいの担当者は、同じ情報を一生懸命見ているだけという。
「何でもいいから仕事したい。内容を選んでいるわけではないのに、経験がないからという理由で、まったく採用されない。役所が非正規の仕事を募集しているからと生活支援課で紹介され、経験が欲しくて応募したことがありました。ところが、面接のとき、同じ役所内の生活支援課にも社協にも通っていて、相談していることを話したのに、落ちたんです。後でわかったのは、面接した担当者が、社協や生活支援課に確認すらしてくれてませんでした。一方、生活支援課の人も同じ役所内なのに一言も伝えてくれず、あまりに縦割りすぎることがショックで、ここはもうダメだと…」
「40歳までは何らかの支援がある。サポステ(地域若者サポートステーション)も39歳までならサポートしてくれる。でも、その後がないんです」
結局、窓口の相談スタッフは、紹介状を出すだけの人。なぜ、そんなスタッフが配置されているのかと、Aさんは不思議がる。
キャリアアップハローワークといっても、一般のハローワークとはほとんど変わらないと、Aさんは言う。 むしろ不機嫌にさせられた。
「(キャリアアップハローワークでで)言われる“〇〇へ行かれたほうがいいと思いますけど…”という内容は、すべて“やってます”ということばかり。勉強不足も甚だしいというのか、相手のスタッフのほうが自分より知らないくらいでした。全然、キャリアアップになっていないんです」
Aさんは、そうため息をつく。
「支援」と言いながら、カラカラと空回りさせられて、徒労感だけが残る。何と無意味な仕組みなのかと、この実態に唖然とさせられるという。
「だから、もうハローワークは基本的に信じていないです」
Aさんは、「雇われる生き方」はあきらめた。
これは真実ではないね。一面だね。
ただ、ハロワも含めいろいろな就職支援団体があるけど、支援になってないし、役に立ってないのは事実。ただ遊んでるというか関わってるだけというか・・・。それなのに支援団体は自分たちの活動に成果がありましたって報告するんだよね。
巷のハローワークはクソみたいに言われすぎてるせいか俺も初めて行った時はビクビクしてたけど、対応は丁寧だった。
俺はアクトタワーに入ってるキャリアアップハローワークに行ってた。
求人を探すときは職種や検索のコツについて説明してくれたり、応募した際に面接の練習も付き合ってくれたりした。
ハロワにいる臨床心理士と相談したこともあった。ただこれは全く無意味だったね。誰かに話を聞いてもらいたい人向け。
ハロワの臨床心理士にサポステを紹介してもらった。臨床心理士がサポステに俺の状況を伝えておくと言ってたのにサポステにいざ行ったらいちから同じことを話す羽目になったのでこれが縦割りかよと辟易した。
結局、自分のことだから自分でなんとかしないといけない。
俺ももうろくな職がないと思ってるし、無理にそういう職に就いて社畜や奴隷になるのはゴメンなんで自分でお金を作り出せるようにしたいと考えてます。
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